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‘負の遺産’が未来を作る 消滅可能性都市の挑戦

2022年第8回
制作:RKB毎日放送
ディレクター:石川 恵子

炭都として栄えた大牟田市は2014年「消滅可能性都市」に指定された。高齢者率36.8%と全国平均を大きく上回り、繁華街には空き店舗が目立つ。そんな大牟田の街に異変が起きている。

中心地の商店街には2017年以来、イタリアンや中華にカレー屋等が次々と開店。立ち上げに関わったのは、町おこし業を生業とする冨山博史さんだ。自ら空きビルを一棟借り上げ、店子の各オーナーが自由にDIY出来て開店費用を抑える仕組みを作った。

市や商工会議所とタッグを組んだ開業支援で、2021年現在、中心地の商店街店舗数は1.5倍に増えた。しかし空き店舗問題はこれで解決したわけではない。
大牟田市には老朽化した建物が多く、不動産業者から扱いを断られるケースも少なくない。冨山さん自身も、築50年のビル1棟をタダ同然に引き取っている。

解体費用と土地代金、税などを計算すると、大家にとっては決して悪い話ではないのだ。古い空きビルを活用を模索する中、2022年、新たな光が見えてきている。
福岡市の吉浦隆紀さんが、空きビルとなって久しい美容室を手に入れ、「昭和テイストが若い世代に‘映える’活用をする」と名乗りを上げた。負の遺産を未来ある資源に変えるにはとするにはどうしたらよいのか?

全ての地方都市が抱える「空家・空きビル問題」を消滅可能性都市が解決する!?

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