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福岡県民はなぜ「ちくわぶ」を食べないのか?博多の老舗おでん屋に、ちくわぶは置いている?

福岡の「なぜ」をジョナサン・シガーが外国人目線で探る「ジョナサンのWhy Fukuoka People!?」

福岡県民は「ちくわぶ」を知らない⁉

みなさん「ちくわぶ」って知っていますか?
福岡の方には、馴染みがないかもしれませんが、「ちくわぶ」とは、小麦粉・水・塩でこねたものを茹でたり、蒸したりしてつくったものなんです!
福岡市内で「ちくわぶ」を知っているか、街頭調査したところ、なんと94%の人が「ちくわぶ」を知らないという驚愕の事実!さらに、ちくわぶの原材料を聞いてみるとほとんどの人が魚介類からできていると勘違いしていました。
 

では、スーパーマーケットで「ちくわぶ」を販売しているのか?お店に聞いてみたところ、12~13年前ほどから店頭に置いているということ。そのきっかけは関東からの転勤者や移住者からの問い合わせが増えたことだと言います。
 

ではなぜ福岡では「ちくわぶ」は根付いていないのか?
街頭インタビューでも、「福岡はほかに美味しいものが多いから」や「魚介類の練り物が美味しいかから」という意見が多数。練り物文化に入る余地がなかったから?という意見が多く見受けられました。

「ちくわぶ」はなぜ西日本に広がらなかったのか?

そもそも「ちくわぶ」はどの地域で食べられているのでしょうか?
気象予報でもお馴染みのウェザーニューズではおよそ8300人にアンケート。その結果、関東地方と山形県で主に食べられていることが分かりました。
なぜ「ちくわぶ」が関東に多いのか?「ちくわぶ」の発祥については、令和になった現在も謎に包まれており、一番有力な説は、京都の生麩をヒントに、東京のこんにゃく店が副業で製造したから、と言われているそうです。
 

関東では圧倒的な支持をもつ「ちくわぶ」ですが、西日本に広がらなかった理由は、やはり味が好まれなかったこと。うどんと原材料が似ているので、福岡県民は喉ごしのよいうどんを好んで食べたから、という理由のようです。

博多のおでん屋に「ちくわぶ」はない⁉

では、福岡のおでん屋さんでは、本当に「ちくわぶ」は提供していないのか?全国のビジネスマンも訪れる創業70年以上の老舗おでん店へ。
大将に伺ったところ、やはり「ちくわぶ」はおいてない、とのこと。関東との食文化の違いで、福岡の人たちは子供のころからちくわぶを食べてきていないので、食べ慣れていないから食べないのでは?と。
関東から出張で来られた方は最初に「ちくわぶ」がないか?と聞いてくるお客様もいるようですが、「ちくわぶ」は重たいため底に沈んでしまい、目につくこともなく、なかなか食べてもらう機会がないのでやはり九州のおでん具材には不向きのようでした。

 

調査結果・・・福岡では、魚を使った練りもの文化が強く、うどん好きな福岡県民には同じ原材料の「ちくわぶ」は好まれなかった。

〇中州おでん 
福岡市博多区中州3-4-3 
(092)281-2324

◎ジョナサン・シガー
RKB毎日放送「タダイマ!」では「ジョナサン・シガーのWhy Fukuoka people!?」のレギュラーリポーターとして、県外の人が福岡に来た時、不思議に感じる“福岡あるある”について調査する特集を担当。「ジョナサン・シガーのWhy Fukuoka people!?」は、情報ニュースバラエティ「タダイマ!」の人気特集である。

放送:2023年12月19日(RKB毎日放送 ごご3時40分 タダイマ!内)
おことわり:掲載内容は放送当時のものです

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