ペットを最期まで看取る―。
生き物を飼う上で当たり前のことだが現実は簡単にはいかない。
高齢になった犬が認知症になると夜鳴きがひどくなり、トイレの失敗も増えてくる。近隣から苦情が入ることも少なくない。また、飼い主自身の高齢化による病気や入院で、ペットの世話ができなくなるケースも。そんな様々な事情を抱えた老犬を預かり、世話をする―。いわゆる犬の為の介護施設が熊本県菊池市にある。
代表の緒方心(49)さんが運営する『老犬ホーム トップ』では、全国から老犬約25匹と老猫8匹が預けられ、余生を過ごす。
今から19年前、当時問題となっていた「ペットの殺処分」を減らすために、ペットブリーダーの緒方さんが全国で初めて立ち上げた。
介護費用は年間約80万円。施設には広々としたドッグランや介護室など犬たちが快適に過ごすための設備が揃い、24時間監視カメラで様子を見守る。スタッフは妻の亜由美さんを含めた5人だ。
犬の介護に限界を感じ、預けることで救われたと語る利用者がいる一方で、「お金を払って捨てたのではないか」と思い悩む人もいる。
それぞれの事情がある中で飼い主と犬、両者にとっての「幸せ」とは何なのか―。重責を担い、日々奔走する緒方さんを追った。
(RKK熊本放送/中村壮太郎)
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