福岡県八女市で江戸時代から続く老舗提灯店、伊藤権次郎商店。その若き8代目が伊藤博紀さん(36)だ。
国指定の伝統工芸品、八女提灯。盆提灯としてかつて隆盛を誇ったが、ライフスタイルの変化や安価な海外製品の台頭などで、その市場規模は最盛期の3分の1ほどに縮小している。
そうした状況に危機感もあり、伊藤さんは外の世界で経験を積むことを目的に、まず大手商業施設でプロモーションに関わる仕事に携わる。空間演出やマーケティングの重要性を学び、それが今の家業にも活かされている。
今、伝統的な素材や技術にこだわりながらも、「伝統を進化させてこそプロ」と顧客のニーズや時代に合った革新的な提灯に積極的に挑戦。近年は海外からの依頼も舞い込む。また伊藤さん自身でもアートイベントや空間演出を手掛け、提灯の世界を広げている。
200年の伝統を武器に、革新的な提灯で新しい空間創出に挑む、若き8代目の挑戦を追う。
<取材先データ>
伊藤権次郎商店
住所:福岡県八女市本町220番地
HP:https://chouchinya.jp/
奇怪夜行
8月13日(木)~16日(日)/21日(金)・22日(土)の6日間
時間:18時~21時(最終入場20時30分)
入館料:大人1800円 高校生1000円 小中学生500円
会場:柳川藩主立花邸御花 福岡県柳川市新外町1
HP: https://ohana.co.jp/lp/kikaiyako-2026/
取材後記
八女提灯といえば盆提灯のイメージが強いですが、盆提灯を最初に始めたのは伊藤権次郎商店、時代の変化の中でそれを最初にやめたのも伊藤権次郎商店だそう。進取の気性に富むのは店の伝統なのかもしれません。
今回番組ではご紹介出来ませんでしたが、伊藤さんは海外映画の美術セットなども手掛けています。そうした仕事も、今どきはインスタのDMでコンタクトを取ってくるそうです。伝統工芸も、かつてに比べて世界市場へのアクセスが開かれている時代。若い8代目が伝統を武器に、どんなふうに活躍の場を広げていくのか楽しみです。
(RKB毎日放送/里山千恵美)
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