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美ヶ原高原

松本平の東に横たわる山姿・美ヶ原高原は、西のアルプスの山々の姿に比べると柔らかく目に映りますが、最高峰の王ヶ頭の標高は2034m。周辺の高原の高さもだいたい2000m。ちなみに、あの上高地が1600mくらいです。一般車両乗り入れ規制のある上高地に比べると、自家用車でほぼ山上まで行ける点が便利です。松本駅前の気温計が30℃を示していましたが(それでも湿度が低いのでさらりとしてます)、車で1時間ほどかけて美ヶ原に向かうまでに、ぐんぐん気温が下がっていきます。7月の平均気温が14℃。20℃を超える日は年間数日だけという場所だけあります!カツラや白樺、カラマツの林を満喫して、一般車両が入れる美ヶ原自然保護センターの駐車場に着く頃には、腕がひんやりしてしまいました。車を降りてからは、自然保護センターの竹内久枝さんのガイドで王ヶ鼻まで高山植物を教えてもらいながら散策です。(地名の王ヶ頭・王ヶ鼻とは、松本から見た美ヶ原の山の形の流れが王様の頭・鼻に見えることから名付けられています。)

美ヶ原で見られる花々は200種類あまり。その中には環境省の絶滅危惧種Aに指定されているものが8種類あります。黄色い小花のイワキンバイもそうですが、ここではかなり見られます。ほかにもヤマホタルブクロ、ウスユキソウなどいろいろ!

花々はもちろんですが、美ヶ原で見るべきは、溶岩が風雨にさらされて板状になった「板状節理」や、広い大地でのんびり放牧されている牛たち。

そしてなんといっても、360°ぐるりと広がる山々の眺め!蓼科から白馬、八ヶ岳、浅間山…南アルプスから中央アルプス、北アルプス…そして富士山まで!登山家たちが登る山々がずらりと並びます。深田久弥さんがお書きになった「日本百名山」のうち40~48の山が望めるのだそうですよ。もちろん、美ヶ原の王ヶ頭も百名山のひとつです。私が行った日は、残念ながら北アルプス方向は見通せず(涙)。なお、竹内さんのお気に入りは、夕方、日没の時の北アルプスの眺めだそう。それはそれは美しい稜線が浮かび上がるとか。「入道雲…積乱雲が夕日にそまって、ほんとうにきれいなんですよ」とおっしゃってました。あああっ!それ見たい!絶対見てみたい!想像以上にステキだった美ヶ原。このブログでの美ヶ原情報は、放送より細かく、引き続きお届けします!(水曜につづく)

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