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JA全農長野

信州の恵みがぎゅうううっと詰まった農作物を届けてくれるJA全農長野。その施設のひとつ、長野県の南の方、中川村の野菜種苗センターに行ってきました。案内してくださったのはセンター長の荻原正雄さん。ここでは、主に果菜類の苗をつくっています。きゅうりやトマト、なす、ピーマンなどの苗がトレイに整然と並んで、出荷を待っていました。連作障害を改善するための農薬をできるだけ使わずにすむよう、苗の段階で人の手が加えられていることに驚きました。ぱっと見、普通に苗なんですが、よく見ると中ほどにプラスチック(?)のクリップがついています。実は、苗は接ぎ木(といっても樹木じゃないですから本当は接ぎ茎?)されているんです。しっかり根を張ってよい土台になる品種を下半身に、ずっしりとおいしく色艶のよい実をつける品種を上半身に、といいとこ取りした苗を作っているのでした!驚き!

信州の農作物は、標高が高くて気温差が大きく(一日単位でも一年通しても)、さらに日射量が多いので、甘くておいしい色のいいものができるのだそう。種苗センターを伊那谷の中川村に作った理由について、荻原さんは「水です」ときっぱりおっしゃいました。「南アルプスと中央アルプスに挟まれて、豊富な水を抱えています。地下水を使って苗を育てていますが、どんなに少雨の年でも1年中水が涸れることはありません。水の質と豊富さを含めて立地しました」と。信州は、日本の真ん中に位置しているので全国に向けて農作物を出していけますが、「やっぱり、ここに来て、そんで食べてほしいなあ」とおっしゃってました。「直売所とか、しっかり熟れてから出せるから、おいしさもひとしおだ」そう。たしかに。信州に取材に来ると、ついつい、かなり食べ過ぎてしまうんですよねえ。
ラジオ祭りでは、信州のりんごが登場です。信州のりんごは、冷蔵保存などせず、採れたての旬の品種だけが出荷されます。今の時期だけの品種をおいしくいただけるのが信州りんごの正しい楽しみ方かと。ご期待ください!

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