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御柱祭2

7年目毎、寅年と申年に行われる諏訪大社の御柱祭。来年春に近づいてきました。詳しくは先週のブログにも記しましたが、このお祭りを見るだけでなく参加することもできるのだそうです。上社のほうは地域性が強いので入れていただくのは難しいのだそうですが、下社のほうは受け入れてくださるそうです。中には気持ちを盛り上げるために法被を購入して参加する方もいるのだとか。3000人の氏子さんと一緒に木遣りの声に導かれて、500mの曳き綱を持ち10tの柱を曳いてみるのは貴重な体験ですよねえ。
もしジャストのタイミングで諏訪に行けなくても、いや行けても訪ねてほしいのが「御柱体験ひろば」。諏訪大社の上社と下社の中間地点くらいに作られました。「体験御柱」が展示してあるので、御柱に触ったり乗ったり写真を撮ったりすることができます。御柱は上社と下社でスタイルが違います。柱にV字に木が刺さっているのが上社型。これを「めどでこ」といいます。「めどでこ」に綱が渡してあるので、柱本体に加え、V字に人が鈴なり状態になるようです。しかし、実際足をかけてみると、かなり筋肉を使ってバランスをとらねばなりません。しかも高い!これで木落としや川越えをすると思うと…すごいの一言です。

下社は柱のみのストレート。またがってみると、体を安定させるためのひっかかりがないことを痛感しました。ちょっと木落とし坂の雰囲気をを味わえるように斜度がつけてあるのですが、緩やかなのに結構緊張感が走りますよ~。これで斜度35度の下社の木落とし坂を下る…いや落ちると思うと背筋が凍ります。ぷるぷる。せっかくなので木遣り気分も味わってみました。

諏訪大社は大きく分けて上社と下社があり、さらに上社には本宮と前宮、下社には春宮と秋宮があることは先週も記しました。さらにここの神様の個性的な面をお伝えしましょう。上社は男の神様、下社は女の神様です。極寒の日、諏訪湖は凍結してその氷が山脈のように盛り上がった裂線が発生します。これは、地元では「御神渡り(おみわたり)」と呼ばれ、上社の男神様が下社の女神様に逢いに行った道筋跡=恋の道だと言われています。また、諏訪大社の神様は、暑い夏の間は春宮で過ごし、寒い冬は秋宮で過ごすという風習を持っています。夏をすごし終わった神様を、8月1日に「柴舟(長さ10m、重さ5t)」にお乗せして春宮から秋宮にお送りするのがお舟祭です。取材の日、神様は秋宮にお移りになった後だったので、秋宮に参拝。深い緑に囲まれた境内では、日本一大きい青銅製の狛犬も見られました。また温泉も湧き出てましたが、これがめちゃ熱っ!飲用どころかすくってすぐには触ることもできない温度でした。でも、ありがたいお湯です。

○ 諏訪大社 → http://suwataisha.or.jp/
○ 御柱祭  → http://www.onbashira.jp/
○ 御柱体験ひろば → http://www.city.suwa.lg.jp/www/event/detail.jsp?id=2341
また、秋宮のそばは、中山道と甲州道中の合流地点。江戸時代、諏訪大社詣ではもちろん、江戸へ向かう人、京を目指す人、善光寺参詣に向かう人が行きかっていたのだと思うとわくわくいたしました。右写真の右横断歩道方面と右正面にまっすぐ伸びた方が中山道。左手のカーブした道が甲州道中です。

○ 下諏訪観光協会 → http://shimosuwa.com/home/index.html
そうそう!松本市の美ヶ原高原から諏訪湖にいたるまでの美しい山並みを楽しめる道、ビーナスラインを走行中にも中山道を発見!昔の雰囲気を感じとれましたよ。

今回のおまけは、松本市の鈴木さん。アルプちゃんデザイン入りのワゴンで、松本エリアでの取材をサポートしてくださいました。10月24・25日のラジオ祭り「さわやか信州」ブースにかけつけてくださるはず。なんでも相談してくださいね~。来週はいよいよ最終回。ラジオ祭りで楽しめる信州を中心にお伝えします。

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