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来年は「善光寺」「北向観音」、W御開帳!

来年の今頃は、W御開帳ですよ~。国宝・善光寺の御開帳が、令和3年4月4日5月30日の57日間で予定されています。
絶対秘仏のご本尊の代わりである前立本尊(まえだちほんぞん)が本堂に安置され、拝むことができる。
そして、この前立本尊の指に結ばれた糸が綱になり、本堂前に建てられる高さ10mの回向柱と結ばれ、柱を触ることで仏様とご結縁できるというありがた~い期間なのです。
善光寺の御開帳は、数え年の7年に一度=丑年と未年に行われます。
その善光寺以上に御開帳が少ないのが上田市別所温泉にある『北向観音』!
「住職が代わった時に一回だけ御開帳できる」ので、来年、60年ぶりとなるそうです。北向観音本坊・常樂寺の住職・半田真慈さんにお話を伺いました。
前住職就任の際は、東日本大震災の時だったので、御開帳が見送られたとのこと。
それで60年ぶりになるのです。なお、北向観音のご本尊も絶対秘仏。千手観音菩薩だそうです。
本堂正面の厨子の中の前立本尊と本堂前の回向柱が結ばれて…というのは、善光寺と同じです。

実は、「善光寺だけのお参りでは『片参り』。北向観音もお参りして『両参り』」と言われているんだそうです。
半田ご住職にお尋ねしたら、「民間信仰ですが、いつのころからか善光寺と北向観音の両方をお参りしたら『両参り』になると言われていますね。
善光寺の御本尊は阿弥陀如来様なので、来世の御利益をお願いするところ。
こちら北向観音は観音様なので現世の御利益をお願いするところですから、両方お参りすれば来世と現世、より御利益がある…ということになったのでしょう」と。
また「こちらは北を向いているお堂で、善光寺が南を向いているお堂で、“向かい合っている”と言われるようになったようです」とも。
では、このお堂は善光寺に向かって建てられたのか?という疑問が…。それには「ここは観音様の、『夜、歩いて旅する人が北斗七星を指針とするように、私も悩める人々のために北向に安置せよ』というお告げによって始まったお堂です。
善光寺に向けて建てられたか否か、それは定かではないんです。」と、ご住職のお答え。
でも、いわれについてのいろんなお話があるのが素敵です。
観音様がこの地に現れたお話も、すごくいいんですよねえ。
観音様の下から湧いている温泉水が御手水に使われているのも◎。
また山手ですので、上田市街地が眺められて景色も◎。

また、境内にある桂の木=ご神木も大切!川口松太郎の小説「愛染かつら」(田中絹代・上原謙で映画化)は、北向観音のこの桂の木と愛染堂をヒントに、別所温泉で書かれたものです。
1月取材のため写真は枝だけ・シルエットだけです。
すみません。別所温泉エリアは、鎌倉時代から室町時代にかけて作られた国宝や文化財の宝庫でもあります。
ぜひ、ゆっくりお訪ねください。

□ 北向観音・常樂寺 →
https://www.kitamuki-kannon.com/
□ 別所温泉観光協会 →
http://www.bessho-spa.jp/
□ 信州上田観光協会 →
http://www.ueda-cb.gr.jp/
□ 国宝・善光寺 →
https://www.zenkoji.jp/
□ ながの観光Net →
https://www.nagano-cvb.or.jp/
□ 長野県公式観光サイト →
https://www.go-nagano.net/
□ 信濃大町観光なび →
https://kanko-omachi.gr.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

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