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ツナグ

「リトルアトリエスイッチ」代表・安部雅枝さん(54)。障害者が生み出す“モノ”や“コト”の魅力を引き出す“しかけ”をつくる活動をしています。具体的には、知的障害のある人がかく絵や文字をひとつのデザインとしてカタチにし、商品開発などをおこなっています。

安部さんがこの活動を始めたのは、自身の双子の子どもが自閉症であることがきっかけでした。兄・侑朔さん(22)は絵を描くこと、妹・美緒さん(22)は機織りが得意です。

子どもたちを通じて安部さんは障害者アートの取り組みをしている人たちと出会い、共に活動してきました。そして安部さんは障害者と社会を結びつける新たな取り組みを始めます。それが「ノボリバタプロジェクト」。

役目を終えると廃棄される「のぼり旗」を集め、障害者就労支援施設に通う人に『裂織(さきおり)』という技法で一枚の織物にしてもらいます。それらをデザイン性のある“かっこいい”“カワイイ”商品にブラッシュアップさせ、普段、障害者とかかわりを持つことが少ない一般の人々に手にとってもらう…。それは障害者と社会との間にある見えない壁を取り払い、多様性を認め合う社会の一助になると、安部さんは考えます。
(製作:OBS大分放送 / 藤澤 真由美)

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