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深海魚王国を目指して!

キュウシュウヒゲ、ナヌカザメ、アイアナゴなど、聞いたことも見たこともない魚は、鹿児島の海で獲れる深海魚だ。そのほとんどが値段が付かないため海上投棄されている。
鹿児島大学水産学部の大富潤教授(58)は、そんな捨てられてしまう魚を率先して食べ、食材としての可能性を自ら証明、魚食普及の活動を行なってきた。

世界的に魚介類の消費量は増加している一方で、日本の消費量は年々減少。「魚離れ」と言う言葉は、日本でしか使われていない言葉だ。大富教授は「1キロ0円の魚を〇キロ数百円にし、漁業者のモチベーションを高める、そうなれば、後継者が生まれ、漁業者の未来が明るくなり、海が元気になる」と考える。 そのために必要なのは、「深海魚の認知度向上と消費拡大」だ。

そこで、2020年11月 に「かごしま深海魚研究会」を発足。これは水産仲卸業者と自治体、大富教授がタッグを組んだ産学官の一大プロジェクトで、飲食店で深海魚料理を提供する取り組みだ。数ある中から、看板料理の候補に挙げたのが「アイアナゴ」。果たしてどんな料理に変身するのか、そしてその味は?
1キロ0円の魚に付加価値を付け、「深海魚王国」を目指す大富教授の取り組みを追う。

取材先:鹿児島大学水産学部
担当者:大富 潤(おおとみ・じゅん)さん

 

取材後記

「おいしい」「これが捨てられているのか」。初めて深海魚を食べたとき、素直に思った感想です。
鹿児島県の錦江湾は水深200メートル以上の深海がある日本で唯一の内湾。豊かな漁場環境に恵まれていながら、海上投棄されている魚がたくさんいるのが現状です。鹿児島大学水産学部の大富教授はこの課題に20年以上向き合ってきました。大事にしているのは「自ら食べてみること」これまで、1200種類以上の魚介類を実際に食ベ、漁業者から珍しい魚が獲れたと聞けば、飛んでいき食べる。今もその数は増えています。

1キロ0円の魚を、数百円にするには、地道に食材としての可能性を伝え続けることが大事だと大富教授は話していました。

全ては未来の漁業者と未来の消費者のために「ブームではなく、文化をつくりたい」と考え、今日も誰も食べたことのない深海魚を食べ続ける大富教授から目が離せません。

(MBC南日本放送 / 白坂 俊樹)

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