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世界一!軽くて強い マグネシウム合金

実用金属の中で最も軽いマグネシウム。
曲がりにくさと放熱性の高さから、鉄やアルミニウムに代わる金属素材として、パソコンやカメラなどの部品には欠かせないものだ。
半面、強度と耐熱性が弱点で、飛行機や自動車の部品などにはこれまで使えなかった。その課題を克服する発見をしたのが、熊本大学大学院 自然科学研究科教授の河村能人さん(51)だ。

河村さんが研究を始めた10年前、すでにマグネシウム合金に関しては、研究し尽くされ新発見は難しいとされていた。しかし、河村さんは、「時間はかかっても基本に返る」と相性の良い金属元素を探し続け、1年半で450種類を試作した。
マグネシウムに、亜鉛とレアアースであるイットリウムを加えることで、軽さを保ったまま強度が飛躍的に増す「KUMADAIマグネシウム合金」を発見した。これは航空機に使用されている高強度アルミニウム合金(超々ジュラルミン)の2倍の強度をもち、世界の注目を集めている。

これが飛行機や自動車に使用されれば軽量化により燃費も向上し、CO2排出の削減にもつながる。
さらに、河村さんが今年見つけたマグネシウムの耐熱性の弱点を克服する画期的発見がこの番組で明らかになる。

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