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ガラスビンが軽石に!? 必要が生んだリサイクル技術革新!!

沖縄県内で廃棄されるガラス瓶は年間約3万t。島しょ県である沖縄では埋め立てるか、コストをかけて他府県に運搬し処理するしかなかった。しかし廃棄ガラスを廃棄物としてではなく資源の少ない沖縄の新たな資源として考え、廃棄ガラスの99%の再資源化に成功した企業がある。株式会社トリム。自然食や健康機器、飲食事業を手がける会社がリサイクル事業を立ち上げたのは平成9年。リサイクルプロジェクトをけん引してきたのが研究開発室 室長・嶺井政武(68歳)さんだ。

嶺井さんが開発したのが廃棄ガラスから再資源化した商品、多孔質軽量発泡資材『スーパーソル』。廃棄ガラスをガラスとしてリサイクルするのではなく、ガラスを違う形状・性質に作り変えたのだ。スーパーソルの優れた点は、地球に優しい土壌還元型資材であり、透水性・保水性・耐火性に優れ、また、製造工程において用途に合わせ比重・吸水率を自由にコントロールことにより緑化・断熱・園芸・水質浄化・建築・土木など、多くの用途で活用できる。ガラスとはまったく異なる形状・性質に生まれ変わった新たな資源「スーパーソル」。その成功のきっかけは、嶺井さんの意外な発想からだった。

現在、スーパーソルは資材としてその用途を増やし、スーパーソル製造プラントは全国12ヶ所に販売。また、アメリカ・ウクライナ・マレーシアなど世界各地から見学者が訪れ、沖縄生まれのリサイクル技術に日本各地・世界が注目している。
株式会社トリム 未利用資源リサイクル工場
〒901-0504 沖縄県八重瀬町字後原477番地
TEL:098-998-6023
FAX:098-998-6318 http://www.trims.co.jp

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