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“米粉100%”で世界へ!老舗製粉工場の挑戦

鹿児島県薩摩川内市の小城製粉は、和菓子の原材料などを製造する老舗の製粉会社。その二代目小城年久社長(64)が今、一番力を注いでいるのが、「米粉」を使った製品作りだ。小麦粉の代用となる米粉には、もっちりとした食感や、油の吸収率が低いなど、多くのメリットがある。

小城製粉では、工場に併設する菓子店「のせ菓楽」で様々な米粉スイーツを開発・販売しているほか、毎月、米粉お菓子教室を開催するなど、普及に努めている。また、最近では東京の有名店に商品が採用されたり、大阪の菓子職人たちが研修に訪れたりと、次第に裾野は広がりつつある。

米粉にかける情熱は、工場のラインを“コメ専用”にしてしまうほどだ。そんな小城製粉が開発した画期的な米粉が「米粉パン専用粉」。従来の米粉パンは、小麦由来の成分・グルテンを入れないと、ざらつく・パサつくなどのデメリットがあったが、小城製粉では独自に製造した特殊な米粉を配合することで、グルテンを使わずに、しっとり・もっちりの米粉パンを作ることができる米粉を開発した。米粉100%、つまり小麦成分が入っていないため、小麦アレルギー対策としての期待も大きい。
いずれはパンの本場へ…ひろがり続ける小城社長の夢を追う。

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