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未知の可能性!ミドリムシからプラスチック

主に淡水域に棲息する単細胞生物「ミドリムシ」。
去年10月、そのミドリムシを主原料とするバイオプラスチックが開発された。既存のプラスチックと違い、CO2の大幅な削減効果があり、普及が進めば、世界の産業構造を大きく変える可能性を秘めている。

このプラチック開発のキーマンが、宮崎大学農学部准教授の林 雅弘(はやし まさひろ)さん(50)。ミドリムシが、体内でプラスチックに近い高分子を作ることに着目し、共同研究者とともに開発に成功した。

これまでにミドリムシを使った栄養価の高い魚のエサを開発するなど、多くの特許を取得している林さん。現在、このバイオプラスチックの普及に向けた研究に取り組んでいる。課題となっているのは、「生産コスト」。現在、1キログラム当たりの価格は2万円~3万円と既存のプラスチックのおよそ百倍となっている。林さんの世界一の鍵は・・「最先端の培養法」。ミドリムシを高密度に培養することができれば、生産コストを大幅に下げることができる。

現在、林研究室では培養法の研究が日々続けられている。番組では、林さんに密着し、バイオプラスチックの研究を通して、ミドリムシの未知の可能性に迫る。

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