PageTopButton

人類初を目指して! 平泳ぎ 山口観弘 選手

競泳200m平泳ぎの世界記録保持者・山口観弘選手19歳は、鹿児島県志布志市出身。5歳のころから地元のスイミングクラブ「志布志DC」で練習し、成長を続け、高校3年生の秋・2012年9月に行われた国体で2分7秒01の世界新記録を樹立した。しかし、それはゴールではなく、新たなスタートだったのだ。

日本で唯一の世界記録保持者となってからというもの、より注目を浴びるようになった山口選手は、「世界一」というプレッシャーの中で、自分の泳ぎが出来ない日が続いている。各種大会のタイムも、自己ベストからは大きく遅れ「どう泳いだらいいのか分からない。」と漏らすほどだ。

泳法のなかで最も技術が必要だといわれ、動きの少しの「ズレ」が大きな差となって現れる平泳ぎ。いまの山口選手は「気持ちの焦り」から、水のかき方や足の蹴りなど、平泳ぎに不可欠な動きがバラバラになり、状態の良いときより右肩が下がってしまうことが増えている。その「右肩の位置」を修正することこそが、「世界一」への鍵となりうるのだ。

壁にぶつかりながらも「人類初という言葉が好きなんで、人類初の2分6秒台で泳ぎたいです!」と熱く語り、挑戦を続けている山口観弘選手を追う。

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう