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学習力アップに貢献! “声”と“手書き”の教育ソフト

画期的な教育ソフトを使った授業が、高校や塾で注目されている。特徴は、パソコン上の画像や文書に、文字と音声を簡単に加えることができるのをはじめ、保存や再生もできること。さらに簡単にダウンロードすることも可能だ。このため、先生は授業の中身や問題の解説を好きなように制作できる。

一方、生徒はそれをいつでも繰り返し再生できるので理解も深まる。このソフトウェアを使うことで、授業は先生と生徒の対面式ではなく、事前に制作した内容で、パソコンなどで自動的に進められ、その間、先生は教室をまわり、生徒の質問に個別に対応することもできる。

また、アメリカで先行している『反転授業』、「学校で授業・自宅で復習」という、現在の学習方法をひっくり返したやり方も可能となるのだ。開発したのは宮崎市のソフトウェア開発会社の荻野次信(おぎのつぐのぶ)社長(54)。インターネットの普及に伴って、ネットを活用する教材をつくることで、子供たちへの教育の機会を増やしたいという思いから、このソフトを作りあげた。2010年12月に発売されたソフトは、今では全国およそ700の学校や塾で導入。さらにモンゴルでも利用が始まった。宮崎県から教育の現場を変えようと挑戦する荻野社長の姿を描く。
株式会社教育情報サービス
〒880-0817
宮崎県宮崎市江平東町6-14
TEL:0985-35-7851
FAX:09857-35-7852
URL:http://www.e-kjs.jp E-mail:info@e-kjs.jp

取材後記

今回の主人公、教育情報サービスの荻野次信社長に、初めてあったのは9月、その独特の言いまわしで、教材をつくる姿には、強いインパクトを受けた。(オンエアでもノイズを使っていますが・・・)それと同時に、自身で参考書の解説を作る、その現場をみて、並々ならぬ“教育にかける”熱意を感じた。

本編では触れていないが、父親が教諭で、「あこがれ」から予備校などで英語を教えた荻野さんは、寮監も務めたことがあるなど、子供たちと寝食を共にしながら教育現場で力を注いできたからこそ、この「シンクボード」は生まれたと思う。

現場では、先生たちが教材をつくる。宮崎県内の高校や熊本県の予備校を取材したが、本当に先生が「シンクボード」を使いこなしていて、ご自身の伝えたい思いを込めて作った教材に対し、生徒たちはその思いを感じとっていることが伝わってきて、私たちの時代にはなかった、こうしたオリジナルの教材で学習ができる子供たちがうらやましく感じた。

学校にはパソコンなどの機器が当たり前にある時代。この教育ソフトを使うことによって、黒板や紙媒体での授業や試験がなくなる教育現場は、すぐそこに来ているのではないかと感じた。

担当 MRT 宮崎放送 報道部 中木場 章吾

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