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世界一“薄い”救急絆創膏

世界一“薄い”救急絆創膏「フレックスケア」を製造・販売しているリバテープ製薬(熊本市)。貼っても“目立たない絆創膏”の薄さは7ミクロン(=0.007ミリ)。衣料用素材に使用されていた防水透湿ポリウレタンのフィルムを利用し、通常の絆創膏に比べ装着感が少ない。指先仕事の人や、目立たない絆創膏を求める人向けに開発された商品だ。開発チームは、そのリニューアルを手掛けた。

薄い絆創膏は、フィルムの薄さゆえに、指先に貼るのが難しい。そのため、これまでの商品は指を巻き込まない“短い絆創膏”だった。

今回のリニューアルの目的は“指を巻き込む”絆創膏の開発。7ミクロンというフィルムの特性上、“指を巻き込む”ためには、貼り方を変更する必要があった。開発チームが追求したのは、7ミクロンのテープをはるために必要な“キャリア”と呼ばれる部分の改良だった。これは貼り終えた後は捨ててしまう部分である。最後はゴミとなる部分に、開発の執念を燃やした世界一“薄い”救急絆創膏開発の舞台裏を追う。
<取材先データ>
会社名:リバテープ製薬
住所:熊本市北区植木町岩野45
電話:0120-199-189(お客様相談室)
HP:http://www.libatape.jp/ その他の情報
フレックスケア(20枚入り) メーカー希望小売価格520円(税抜)
※1)セガミ・ココカラファインで販売
※2)国内向けの新フレックスケアは10ミクロンで販売

取材後記

26カット・・・。今回の番組で放送した指のアップ映像のカット数です。

番組が完成したときのディレクターの感想は「指ばっかり撮った番組・・・」。 リバテープ製薬の出演者以外の手タレ(手だけの出演者の意味)は、ほとんどが放送局の女性アシスタント。オーバーラップを紹介する1カットのみ男性ディレクターが手タレをやっています。なぜ1カットのみかといいますと…。

少し話がそれますが救急絆創膏雑学です。救急絆創膏には標準サイズがあることを知っていますか?私も今回の取材で始めて知ったのですが、長さ72ミリ・幅19ミリ。これが多くのメーカーで共通する標準サイズです。このサイズになった経緯は定かではありませんが、昔からずっと変わらないそうです。 この72ミリ×19ミリのサイズは、指先に貼ることに特化したサイズではありませんので、女性の細い指先にオーバーラップさせると重なる部分が長すぎて、イメージしていた映像になりませんでした。ということで、この1カットだけは指が太い男性ディレクターが手タレとなりました。 ちなみに、今回の新フレックスケアの長さは56mmです。商品のメインターゲットである女性の指先をオーバーラップするベストサイズを、番組に登場した赤星さんが55mm、56mm、57mm…と1ミリ単位でモニター調査して、56mmになったそうです。

それでは、この新フレックスケアは、どのような職種での使用を想定して作られているか?美容師やキーパンチ、接客業、飲食業…。指先の曲げ伸ばしが重要な職種と指先のケガを目立たせたくない職種です。商品に興味を持たれた視聴者もいると思いますが、どこのドラッグストアでも販売している商品ではありません。扱いのあるドラッグストアは、番組ホームページの取材先データで確認してください。

RKK 熊本放送 薛 力夫

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