長崎ペンギン物語

よちよち歩きが愛らしいペンギン。南半球にしか生息しないペンギンが暮らす小さな小さな水族館が、北半球の日本、その西の端長崎にあります。
その名も長崎ペンギン水族館。

しかし、この水族館を侮るなかれ!世界に生息する１８種のうちなんと９種を飼育しています。これは世界広しといえどもこの水族館だけ!
その他、ペンギン水族館は前身の長崎水族館時代から、日本で初めてキングペンギンの孵化に成功したり、キングペンギンの世界最長飼育記録を達成したり・・・その繁殖・飼育技術の素晴らしさは長崎方式と呼ばれ、世界的にも認められています。

そしてこの５月、また新たな勲章が加わりました。はじめてコガタペンギンの人工ふ化に成功したのです。コガタペンギンは大人でも４０センチほどしかないかわいいペンギン。日本でも数えるほどの水族館でしかコガタペンギンを見る事はできません。
世界初のものはまだまだあります。普通はガラスケースの向こうにしか見ることができないペンギン。しかし、ここでは水族館に隣接する自然の海も展示場、ふれあいペンギンビーチも世界でここだけです。

ペンギン界のレジェンド、長崎ペンギン水族館。さあ、楽しいペンギン物語のはじまり、はじまり!

長崎ペンギン水族館は、自宅から車で１０分。
幼い頃は前身の長崎水族館によく通いました。スケッチ大会、仮面ライダーショーそして鯨のジェットコースター・・・。もちろんペンギンにも会っていたはずなのに、その思い出があまりありません。
水族館にペンギンがいるのは当たり前!きっとそう思っていたのでしょう。
その素晴らしさも知らず。

今回取材を通して、ペンギンの本を紐解き、様々な取り組みで長崎ペンギン水族館が世界に通じる水族館だということを知りました。
ペンギンの第一人者上田一生先生はもちろんのこと、日本の名だたる動物園や水族館のみなさんが絶賛してくださることがとても誇らしかったです。
それは脈々と受け継がれてきた飼育員の方々の情熱と愛情のたまものだと思います。

本当にペンギンはおちゃめでおっちょこちょい・・・あなたに似たペンギンがきっといるはず。ぜひ、長崎ペンギン水族館におでかけください。
１１月から始まった土日祝日のキングペンギンのパレードは必見ですよ。
 

担当：ＮＢＣ長崎放送　　宮路　りか