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一瞬で未来を変える!?驚異の稲妻パルスパワー

アジやサバなど生魚の身に潜み食中毒を引き起こす寄生虫、アニサキス。その厄介者が寄生する生魚に“雷のような巨大電気エネルギー”を放射することで、味は損なわずにアニサキスだけを撃退させるという“殺虫装置”が今、国内外で注目を集めている。

この装置の鍵を握る技術というのが、「パルスパワー」だ。パルスパワーとは一般家庭のコンセントから取得できるレベルの電力を専用装置で圧縮・蓄積した後、まばたきの1000分の1という“瞬間”で“一気に”放出することによって発生する強力な電気エネルギー。その“一撃”は同じ瞬間において生み出される九州・沖縄の総電力量に匹敵するという。

元々は軍事利用のためにアメリカで生まれたパルスパワーを日常生活に活用したいと試行錯誤するのが国内研究の第一人者、熊本大学工学部の浪平隆男さん(48)。浪平さんの研究室ではレタスにパルスパワーを与えて光合成を促進させたり、古いコンクリートを分解し再利用につなげるなど、民間企業を中心に持ち込まれるアイデアを具現化すべく多様な試みが行われている。

アイデア次第で無限の可能性を秘めるパルスパワー。浪平さんが描く、パルスパワーを活用した未来に迫る。

取材先:熊本大学 産業ナノマテリアル研究所
担当者:浪平隆男(なみひら たかお)
住所:熊本県熊本市中央区黒髪2丁目39−1
TEL:096-342-3645
HP:https://www.kumamoto-u.ac.jp/jp/

取材後記

バルスではなくパルスパワー?なんだそれは、といった第一印象でした。取材を進めるにつれて、聞きなじみのないエネルギーに秘められた大きな可能性にどんどん驚かされました。

軍事技術だったこの力を産業に応用していくため、24年間研究を重ねてきた浪平隆男さん。頭脳明晰で温和な先生です。理系が得意ではない私にも、根気強くパルスパワーの仕組みを教えてくれました。

今日も熊本大学の研究室では、1ナノ秒という10億分の1秒単位の緻密で途方もない作業が続いています。すべてはパルスパワーの未知の部分を解明し、私たちの生活に応用するため。はたから見ると気の遠くなるような作業ですが、浪平博士や学生はとても生き生きしていたのが印象的でした。途中、実験を失敗した際に浪平博士が口にした「失敗は成功するための新しい知見」という言葉に、輝かしい研究成果の理由を垣間見た気がしました。

ちなみに、研究室の実験装置はすべて手作り。市販のものが存在しないため、細かい部品から自分たちで作っています。
番組本編には入りきれなかったのですが、なんとパルスパワーは固体だけでなく、気体の分子を分解したりくっつけたりして空気中から酸素やオゾンを生成することだってできるのです。この研究がうまくいけば、人類が火星に住むのも夢ではないのだそう…。

(RKK熊本放送 堀田結生)

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