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やんばるをまるごと召し上がれ!

海と森の自然に恵まれた沖縄本島北部のやんばる地域。農業が盛んで、肉質の良いアグー豚の産地でもあり、漁場も近い。砂糖や塩作りの他、スパイス栽培も行われるなど、食材の宝庫でもある。生産者である農家と地元の飲食店の料理人が手を組めば、全てやんばる産の食材による「おもてなし」ができるのではないか?

地元の食の無限の可能性に気付いた農家と料理人たちは、2012年にやんばる畑人(はるさー)プロジェクトをスタート。地元の人たちに地域の食材を食べてもらう活動を始め、全国に「やんばるは美味しい」を発信している。

プロジェクト参加店が45店舗に増えた現在、新しく始めた取り組みが「やんばる野外手帖」。料理人もキッチンもやんばるの自然の中に飛び出し、青空の下で 選りすぐりの食材で客人をもてなす1日ツアーだ。ビーチで沖縄独特の帆船「帆かけサバニ」を体験し、畑で野菜の収穫を体験するなど、やんばるの自然を全身で味わうアクティビティも楽しめる。

日常生活から解き放たれ、五感を総動員しながら「やんばるを味わう」究極の贅沢なツアー。その狙いとは?
取材先
担当者:芳野幸雄
住所:〒905‐0012 沖縄県名護市名護4607‐1
やんばる畑人プロジェクト事務局
(農業生産法人(株)クックソニア内)
電話:0980‐43‐5895
HP:http://haruser.jp/ その他:番組でご紹介した「やんばる野外手帖」は、お客様の要望と予算によって内容を相談できますが、基本的には合計金額が6万円(ex: 一人6000円×10名など) から対応可能だそう。基本は地元の新鮮な食材でいただくお料理ですが、番組内で紹介したサバニ体験などのアクティビティをプラスすることも可能。海辺だけでなく、森の川辺などのプランや 夕方から夜のサンセットディナープランもあります。

取材後記

沖縄ならではの「ワクワクする作物」を夢見て、東京からやってきた芳野幸雄さん。
研修後独り立ちするも台風の猛威や害虫のすざまじさに打ちのめされ、本土へ帰ろうと思ったこともあったとか。同じ悩みを共有できる仲間を作り、やがてそれが地域の様々な業種を巻き込む「やんばる畑人(はるさー)プロジェクト」へとつながっていく。

お互いの得意な分野を活かしあい、知恵を出し合うことで、新たな地域づくりが進んでいく様子は取材しているこちらもワクワクする楽しさにあふれています。

これまでも沖縄特産のウコンや島トウガラシを使ったカレー粉「やんばるスパイス」を開発・販売したり、
やんばる食材のフードフェスティバルを開催するなど、いつもユニークな手法で地域活性化に貢献してきた彼等。活動の幅を広げつつも、様々な立場の人たち協力し合えるのは、根底に「自然へのリスペクト」があり、「食材への愛」が流れているからではないかと感じます。これからも彼等の美味しくて楽しい活動を応援したいと思います。

担当:RBC琉球放送 井上真喜

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