PageTopButton

オーディオ界に新風をおこせ!~町工場が世界に挑む~

沖縄から“オーディオの新常識”を打出そうとしている技術者・知名宏師さん。通常オーディオは、スピーカーとスピーカーの間にいなければ、立体的な音楽が楽しめない。たとえば、スピーカーの裏に回ってしまえば、音は聞こえない。だが知名さんのオーディオは、スピーカーの周囲、360度どこでもライブ感のある音が味わえるのが特徴だ。

さらに、ユニットとユニットの接続を独自の技術により、“溶接”で行っている。一般的にユニットの接続はハンダなのだが、ハンダでは電子の信号がスムーズに流れない。そのため、溶接で作られたスピーカーとアンプは、それまでのオーディオでは難しかった“繊細な音”の再現も可能だという。

しかし、そんな知名さんのアイデアは現時点で特許が取得できていない。これまでのオーディオ界になかったアイデアをどう認めてもらうか。目には見えない音の良さを証明するのは、難しい。知名さんの選んだ選択肢はイギリスの学術雑誌『nature』にそのアイデアを論文として掲載してもらう事だった。

現時点での自身最高のオーディオを世界に知らしめるために、70歳にして初めての、しかも英語による論文の執筆に挑む知名さん。その挑戦の過程を追った!
■取材先
担当者:知名宏師
住所:〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地1-2-25 1F
電話:098-862-6222
HP:http://www.audio.co.jp/

取材後記

知名さん宅にお邪魔した際、インパクトを受けたのは…本編でも触れたが、壁に貼られた“目標を書いた紙”だ。印象と残るようにと、ほとんど筆で書かれている。小学校の教室に貼られた書初めみたいな感じだ。“できそうで出来ていないこと”を書くのがポイントだそうだが…。見ると「スピーカーでギネス世界一を取る」という大きな目標の横に貼られていたのが、大きめ目の字で「整理整頓」。知名さんにとっては、“世界一”も“整理”も、次元は同じだということに、器の大きさを感じた。今後もぜひ、ギネスで世界一を取るところまで見届けたい。

担当:RBC琉球放送 今井憲和

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

radiko 防災ムービー「あなたのスマホを、防災ラジオに。」