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仏壇からアートへ!~川辺手練団のチャレンジ~

かつては日本一の生産台数を誇った鹿児島県南九州市の「川辺仏壇」。「仏壇は総合芸術です」川辺仏壇協同組合の青年部長、永野一彦さんは胸を張る。

その製造は7つの工程からできている。仏壇本体を形作る「木地(きじ)」、金属で細かな装飾を施す「金具(かなぐ)」、内部の屋根を作る「宮殿(くうでん)」、控えめな表面の艶を漆で表現する「塗り」、引き出しなどに施される「彫刻」、彩を加える「蒔絵」、最後に、金箔で輝きを持たす「箔(はく)」。それぞれの工程の職人が魂を込め、ひとつの仏壇(作品)を作り上げる。

そんな伝統工芸が危機に瀕している。安価な外国産の登場による価格競争。さらに職人の高齢化と後継者不足などなど。 この状況を打破すべく、川辺仏壇協同組合の青年部が立ち上がった。気鋭のデザイナーと一緒に「川辺手練団」を結成。仏壇作りの技がデザインと融合し、職人の技に新たな光をあてる。「金具」の技術を応用したランプシェード。インテリアに溶け込む神棚など。これまで県内外の展示会に出品し、反響を呼んでいる。

職人の技が、デザインと融合し、新たな可能性を開いた。自らの技を信じ、全国・世界にうってでる。川辺手練団の活動を追った。

■取材先
団体名:川辺手練団(川辺仏壇協同組合)
取材窓口:川辺手練団・永野一彦団長、川辺手練団照明部・木原史裕さん
住所:鹿児島県南九州市川辺町平山6140-4
電話:0993-56-0240
その他:手練団製品の購入は、基本、ホームページから、または川辺仏壇協同組合に直接、連絡を入れる。

取材後記

取材を始めたのは、10月中旬。ちょうど、秋クールのドラマが始まった頃でした。川辺手練団の皆さんと会話しての第一印象は、「『こはぜ屋』さんみたいだ!」でした。TBSドラマの『陸王』に出てくる、こはぜ屋は、100年培ってきた足袋製造の技術で、マラソンシューズ業界に参入します。一方、川辺手練団も明治初期、約150年続く伝統の7つの技術を使って、アート・インテリアの分野に飛び込みました。どちらも、逆風が吹き、市場が縮小する業界にあって、何とか生き残るため、必死に努力していく姿に、心を打たれました。番組内でも紹介していますが、手練団のメンバーからは、心に響く言葉がいくつも出てきます。「あがけるだけ、あがこうよ!」、「(仏壇が)売れないのは仕方がないというのではなく、考える力を持たないといけない」。テレビ離れが進んでいると言われる、私たち放送業界にとって、耳の痛い話だと感じました。常に現状に満足せず、アクションを起こしている手練団の皆さんの姿勢を見習わなければと思いながら、番組を作りました。

手練団プロジェクトは、まだまだ始まったばかり。流行り廃りの早いインテリア業界ですから、今後、順風満帆にいくとは限りません。しかし、常に未来を信じ、できることをコツコツと積み重ねていく手練団の皆さんなら、必ず成功すると信じています。

最後に、去年の春(2017年3月)まで、東京支社で営業マンとして、キリンさんを7年間担当させてもらいました。そして今回、取材者として、キリンさん1社提供の番組を作らせてもらえたことを、本当に感謝しています。ありがとうございました。

担当:MBC南日本放送 納 克也
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