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ドライにTRY!乾燥おじさんの挑戦

宮崎県の中央部に位置する新富町。
畑に囲まれた古びた倉庫のような建物には、「日本乾燥技術研究所」という仰々しい看板が掲げられている。

「簡単だと思っていた乾燥の世界は奥が深かった」と笑いながら話すのは、株式会社ドライアップジャパンの会長 瀬川幸三郎さん、72歳。
乾燥の世界に魅せられて30年が経つ。

ドライアップジャパンは主に食品乾燥を手掛けており、県内外の企業・農家から、フルーツなど様々な食品の乾燥加工の依頼が舞い込む。
ドライアップジャパンの最大の特徴は、食品乾燥だけではなく、その乾燥機も制作もしているところ。

“ハード”の部分である機械と、“ソフト”の部分である乾燥加工。
この2つを自社で行うことでどんな依頼にも対応でき、乾燥機の購入者には自社で培った乾燥のノウハウをおしげもなく伝えている。

しかも、機械の開発から設計・製作まで、すべて御年72歳 会長である瀬川さんが手掛けているから驚きだ。
ドライアップジャパンの乾燥機を使う農家の中には、瀬川さんを「乾燥の神様」だと言う人もいる。
なぜ、ドライアップジャパンは多くの生産者から支持されるのか?「乾燥」の世界に迫る!
■取材先
会社名:株式会社ドライ・アップ・ジャパン
担当者:代表取締役会長 瀬川幸三郎さん
住所:宮崎県児湯郡木城町大字椎木3582-1
電話:0983-26-6200
HP:http://www.dryup.jp/ その他:
ドライ・アップ・ジャパンのだし・ふりかけ・健康茶の
販売所 高鍋元気館
住所:宮崎県児湯郡高鍋町上江6649-15
電話:0983-23-1696

取材後記


とにかく笑い声が大きくて、すぐに「ビールでも飲もうか?」と言ってくる。
今回の主人公、ドライ・アップ・ジャパンの瀬川幸三郎さんはそんな人です。元々、技術者だった瀬川さんは困っている人がいれば何でも作ります。

「ウナギを焼くときに熱くて困ってる」という人がいたので、
自動でウナギを焼く機械を作ってあげたそうです。自分の商売とはまったく関係ないのに。
そのウナギ屋さんに取材をお願いしましたが、
「これは世界でウチだけにしかない機械だから、他の店にバラしたくない」と断られました。

取材中、「このタイプの食品乾燥機はどれぐらい売れたんですか?」と聞いたら、
「使ってる人たちが自分たちの秘密兵器にしてるから乾燥機の良さを広めてくれない」と答え。
「じゃあ、もっと宣伝すればいいじゃないですか!」と言うと、
「どこかで誰かの役に立ってると思えばそれで満足なのよ」と笑っていました。

とりあえず放送も終わったので、
ドライ・アップ・ジャパンの乾燥機で作ったツマミを食べながら、
瀬川さんと一緒に美味しいビールを飲もうと思います。
担当:MRT宮崎放送 濵田 紘仁

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