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鉄は国家だ!築炉は伝統だ!

「鉄は国家なり」明治期近代化を進める日本にとって製鉄業は国家プロジェクトだった。 製鉄所では、生産する過程で『炉』を使う。

用途に応じた様々な種類の鉄製品を高品質にかつ安定的に供給するための長寿命で安全に操業する『炉』が求められる。

明治8年創業のヤマサキは福岡県大牟田市を拠点にいちはやく「築炉業」という特異な分野に進出。「炉」の設計・施工で製鉄を支えてきた。耐熱レンガを緻密に積み上げいくその「熟練の技」は国内外で高く評価され日本トップ企業の座を君臨し続けている。さらに、ヤマサキではその技術を絶やすまいと国内で唯一の「ヤマサキ高等技術専門校」を創設「技の伝承」に力を注いでいる。
■取材先
会社名:株式会社 ヤマサキ
担当者:山﨑一正社長
住所:福岡県大牟田市大字橘11番地
電話:(0944)58-1366
HP:https://www.yamasaki-grp.co.jp

取材後記


株式会社ヤマサキに取材を申し入れたのは今年の春です。
先ず目にしたのは、ロケハンで訪れた山﨑高等技術専門校に入社したばかりの新入社員が一心に煉瓦積みをする姿でした。「やりがいのある仕事です」と爽やかに話す表情がありました。

人手不足はどの業界にとっても深刻な問題ですが、ヤマサキは40年以上前から未来を見据え「専門校」をつくり人材の育成、技術の継承に力を注いできました。143年前から続く煉瓦積みの技がしっかりと受け継がれていました。見事なコテさばき、10キロ以上もある煉瓦を片手で軽々と持ち上げあっという間に積み上げられていく煉瓦積みは「見事!」

製鉄所の主要な部分のほとんどを築き、修理し、そのための「技術の継承」に力を注ぐ姿に日本人としての誇りを感じる取材でした。
担当:RKB毎日放送 三井真由美

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