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たくましく美しく!~咲き誇るオンリーワンのバラ~

古くから人を惹きつけてやまないバラ。これまで世界中で品種改良が繰り返され、今では25000種類あると言われている。そのバラの生産を飛躍的に進歩させた栽培法を見つけたのは日本人だった。それが「アーチング栽培」。

バラを根元から折下げることで根元に光がじゅうぶんあたり、光合成が進むことで茎に養分を送る。そうすると丈夫でたくましくかつ高品質のバラが育つのだ。その栽培法を見つけたひとりが大分県玖珠町のメルヘンローズの小畑和敏社長だ。 アーチング栽培は、今では世界の90%の生産者が取り入れている。 安価な外国産バラの脅威など、トラブルを乗り越えて、メルヘンローズが目指してきたのが、唯一無二、オンリーワンのバラ作りだ。コンセプトは「バラらしいバラ・バラらしくないバラ・そして香りをのせて」。 

開発期間に3年かけて世に出すオリジナル品種は、フラワーデザイナーも愛用するなど、様々な分野で高い評価を受けている。培った経験と技術は若い世代にも継承され、海外研修も重ねている。地道な努力と熱い情熱で生む出したオリジナルのバラ。その美しさと魅力の秘密に迫る。
■取材先
会社名:㈲メルヘンローズ
担当者:代表取締役 小畑和敏 / 種苗部 八尋崇
住所:大分県玖珠郡玖珠町大字岩室1376
電話:09737-2-1601
その他:バラの栽培しているハウスは見学できますが、必ず事前に連絡をしてから来てほしいとのことです。

取材後記

私のバラのイメージは「赤」でした。
しかしバラの種類は25000種類以上もあり色も様々、そのうえメルヘンローズのような育種家が作るバラにはそれぞれ特徴があるということに驚きを覚えました。素人の私にはパッと見ただけではその違いはわかりません。ただ、取材中にお話をうかがった方々は皆口をそろえて「メルヘンローズのバラはすぐにわかる。それぐらい特徴があるバラ」といわれました。

このような個性的なバラを作るために小畑社長は世界中を飛び回りその土地のデータ・経済状況などありとあらゆるデータを集め、さらに研究ノートにも選抜にかける新品種の細かいデータを記し日々前に進んできました。

小畑社長は「ノートを見れば掛け合わせや環境がわかる。次の世代の育種家が新品種を開発するときに必要なデータに困らないから」と言われていたのが印象的でした。

新しい世代の感性に任せると言いながらも世界に通用する新しいバラを作り続ける小畑社長、来年はどのようなバラを開発されるのでしょうか?

担当:OBS大分放送 制作担当:㈱Unitedpressworld 安野宏和

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