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奄美大島 水難事故ゼロへ

奄美大島にサーファーたちを中心に結成された水難救助隊がある。
水上バイクで人命を救う奄美ウォーターパトロールクラブゼノだ。
代表の武照幸さん(45)は,水上バイクレスキューの本場ハワイで技術を習得。荒波の中で水上バイクの操船や肺活量を大きくする為に石を持って海底を歩くロックトレーニングなど、ハワイのトレーニング方法を奄美に持ち帰る。そこには4年前、訓練中の事故で亡くなった仲間に対する思いがあった。副代表の碇山勇生さんはビッグウェーブに挑戦するプロサーファーだ。

その挑戦で得たスキルをレスキューに生かしたいとメンバーになった。メンバーで消防士の西栄一郎さんは水難事故で犠牲になっていく人達を何度も目の当たりにし、助けることができなかった命に対して自分の無力さを感じていた。今年、ゼノで積んだトレーニングとレスキュースキルを奄美群島全域に渡る消防士たちに伝えようと呼びかけた。すると西さんと同じ思いを持っていた消防士たちが次々と手を上げ、水難事故ゼロを目指す人たちの輪は大きく広がっていく。

番組では水難事故ゼロを目指し活動するレスキュー隊の姿を追う。
■取材先
会社名:奄美ウォーターパトロールクラブゼノ
担当者:武 照幸
住所:鹿児島県奄美市笠利町笠利1065-2
電話:080-3981-3559

取材後記

水上バイクやサーフボードを使い波の中で人命救助を行う水上バイクレスキュー。世界最大クラスの波が立つハワイで生まれたレスキュー方法です。

4年前奄美でサーファーを中心に水上バイクレスキューチームZENOが発足されました。代表の武照幸さん(45)は、手弁当でハワイに通いトレーニングを重ねその技術を奄美に広げました。いまサーファーたちから始まったレスキューの輪は消防士たちにつながり、徳之島、沖永良部島にまで伝わっています。

彼らの活躍のチャンスがないことが一番なわけですが “日本のレスキュー文化”を先導してくれることを期待しています。
担当:MBC南日本放送 成田広樹

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