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炭酸泉で温泉新時代を拓く

大分県竹田市直入町・久住山系の麓に位置する長湯温泉は、濃い炭酸ガス濃度、豊富な湧出量、高温の源泉を有することから世界屈指の炭酸泉の湧出地として知られている。

江戸時代から湯治場として栄えた長湯温泉。昭和初期にドイツで温泉治療学を学んだ松尾武幸博士(九州帝国大学)が調査して「飲んで効き、長湯して効く長湯のお湯は心臓胃腸に血の薬」とその泉質を称える歌を残している。そして、近年、炭酸泉の魅力を再認識しようと効能の科学的な立証がなされてきている。

温泉を併設した診療所で温泉療法を実践している伊藤医院の院長・伊藤恭(64)さんらの実験の結果、炭酸泉の入浴で体内に炭酸ガスが入ることから温熱効果や痛みの軽減、動脈硬化の予防などに効果があること、また、温泉を飲む飲泉で「血糖値の上昇を抑える効果」が実証された。さらに、竹田市は炭酸泉での「予防医療」と「観光」の融合で長湯温泉を盛り上げようと取り組みをしており、6月2日に50メートルの歩行浴を有する温泉棟に宿泊棟・レストラン棟が併設された温泉利用型療養施設「クアパーク長湯」がオープンした。科学的に効能が実証された長湯温泉は、現代版の湯治場として温泉の新時代をひらこうとしている!
■取材先
会社名:株式会社  KYOTO‘S 3D STUDIO
担当者:西村和也様(代表取締役)
住所:熊本県菊陽町津久礼2172-5
電話:096-234-7287
HP:http://k3s.jp/

取材後記

今回の取材時もそうですが、30年以上前から私が長湯温泉に行くたびに気になりながら未だに未体験のお風呂があります。温泉街の中心を流れる芹川の川原に「ガニ湯」という無料の混浴露天風呂があるのです。

このお風呂、脱衣所が橋の下にありそこから10メートルほどの場所に岩の湯舟があります。当然のことながら周りから丸見えで入るのには勇気がいりますが、温泉は黄土色のにごり湯なので入ってしまえばこっちのもの。きっと一番恥ずかしいのは脱衣所とお風呂の間だと思います・・・。

入ったことがある人の話を聞くと開放感が抜群で一度入るとクセになるという人も。長湯温泉を訪れた際には、是非「ガニ湯」にチャレンジしてみてください!
担当:OBS大分放送 伊東武紀

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