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数えの7年に一度、諏訪の「御柱祭」

数え年で7年に一度(寅年と申年)行われる、諏訪大社の御柱祭。巨大な丸太に馬乗りになった男衆が柱ごと山を滑り下りたり(正しく描写すると滑り落ちたりですが)、柱にⅤ字に刺さった木に鈴なりにつかまったまま川を越えたりするのが評判のお祭りです。柱の移動から立てるまで、全て人力で行うこのお祭り。いよいよ山付近の御柱の仮置き場から里近くまで柱を動かす山出しから始まります。上社が4月2日、下社は8日から。なお、新型コロナ感染防止対策として、柱の移動にはトレーラーを使うことになりました。初の動力使用です!
 

 


■4つのお宮に各4本ずつ、合計16本の柱を立てます
諏訪大社は4つのお宮からなっています。諏訪大社上社に前宮(まえみや)と本宮(ほんみや)。諏訪大社下社に春宮(はるみや)と秋宮(あきみや)。4つのお宮の拝殿や宝殿を囲むように4本の柱、計16本が立てられます。一の柱から四の柱に至るにつれ柱は細くなりますが、その長さ18m。重さが8~10t。樹齢150年以上のもみの木が使われます。御柱祭の正式名称は「諏訪大社式年造営御柱大祭」であって、総仕上げに一番大切な神様のご移動があります。現在の宝殿からもうひとつの宝殿にお移りになるのです。
 

 


■仮置き場で、すでに引きの強さを見せる柱
今回のリスナーツアーで、山から出された御柱の仮置き場に行ってきました。まだ木として横たわっている状態だけど、すごい引力!木が力強い!おととし山の中の木々から目星をつけられ、昨年、さらに選ばれて切りだされ、静かに出番を待つ16本の柱。やはり御柱になる木は違う…。

■御柱を動かすのは木遣りの声
これらの大木を、人力だけで山の中から里まで急坂を落としたり川を越えたりしながら移動させ、里に入ってからも町の人々総出で引いて回る御柱祭。その動き出しを指示し、難所で力を出させる原動力が木遣りなんだそう。「全国各地に木遣りはあるけど、天を突くような高い声でやるのは諏訪の御柱の木遣りだけ」と、下諏訪町木遣保存会・顧問の小松直人さん。昭和25年寅年=御柱祭の年に生まれた、御柱のために生まれたようなお方です(笑)。
 


リスナーツアーの夕食の席で、木遣りを披露してくださいました。柱に神様をお迎えする祝詞のような役割を果たす「神事の木遣」、2~3000人の氏子たちが人力のみで柱を運んで行く時に、心をひとつにして力が出るようにと歌われる「曳行の木遣」、さらに、その場にいる人々の健康とご多幸を祈念する木遣をいただきました。まさに魂の声です。ぜひぜひ、『放送を聞く』ボタンから聞いてみてくださいませ。
 


また、自分の宴席などで木遣りを披露してほしい場合は、諏訪エリアに宿泊の際に各お宿で相談してください。手配していただけるかもしれません。
 

□ 諏訪大社 →  http://suwataisha.or.jp/
□ 御柱祭公式サイト →  https://onbashira.jp/
□ しもすわ温泉 ぎん月 →  http://www.gingetsu.com/
□ 下諏訪観光協会 →  https://shimosuwaonsen.jp/
□ 諏訪観光ナビ →  https://www.suwa-tourism.jp/
□ 長野県公式観光サイト →  https://www.go-nagano.net/
□ 信州まつもと空港地元利用 →  https://www.matsumoto-trip.com/airport-arrival/

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