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ふたりでボッチャ

去年8月、オランダで開催されたボッチャの国際大会で宮崎県に住む竹ノ内和美さん・昭子さんペアが優勝した。「ボッチャ」とは、重度の脳性まひや同程度の重度障害が四肢にある人のために考案されたスポーツ。パラリンピックの正式競技にもなっている。

和美さんは16歳で関節リウマチを患い、車椅子生活となった。和美さんがボッチャを始めたのは勤務先の会社の社長から勧められたことがきっかけ。練習に通うと見る間に実力が付き、宮崎県初の強化指定選手となった。
そんな和美さんに欠かせない存在が双子の姉、昭子さん。和美さんが出場するのは障害が最も重いグループ。ランプという勾配具を使って投球を行うため、その調整や設置などを姉の昭子さんが行う。和美さんの指示を受けるランプオペレーターとして共に競技に臨んでいるのだ。

7年で日本代表に選ばれるほどの力をつけた二人。その強さの秘密は誰よりも多い練習量と小さい頃からずっと一緒にいて当たり前という関係性。「双子だからこそ、和美さんが伝えきれない感覚的なことも感じ取ることができる」と昭子さんは話す。
二人の次なる目標は2024年のパリオリンピック。2度目の金メダルを目指す二人の姿を追う。
 

(制作:MRT宮崎放送/木山 奈緒)

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