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とろ~り濃厚! 飲むみりん

佐賀県唐津市の老舗酒蔵「小松酒造」。7代目・杜氏でもある小松大祐さん(55)は昔ながらの酒造りを行っている。

小松さんが開発したのは「飲むみりん」。一般的なみりんと違い、ワインのような色あいと芳醇な香りが特徴だ。砂糖の代用だったり、アイスにかける、炭酸で割るなど、料理にデザートにと用途も様々だ。

その「みりん」の歴史は古く、室町時代から「保存の効く甘いお酒」として重宝されていたが、江戸時代に「料理に使う和酒」へと変化。

こだわりの原料を使い、時間をかけてゆっくり熟成させることで甘酒感覚の優しい甘味に仕上がる。チーズや肉料理との相性も抜群で、福岡の人気フレンチ料理店のシェフもその魅力にハマっている。

さらに「飲むみりん」に世界からラブコールが!3年前に開催されたフランスでの試食会で、本場のシェフやソムリエから注目が集まった。新型コロナの影響を受けながらも、今春からフランスでの販売に再びチャレンジしている。
佐賀発の「飲むみりん」を世界へ・・・7代目の挑戦を追った!
取材先:小松酒造
住所:佐賀県唐津市相知町千束1489
TEL:0955-62-2408
のみりんこ 300ml 990円 / 720ml 1,815円
※小松酒造にて購入可能、各県の販売店はお問い合わせください

取材後記

グラスに注がれた「のみりんこ」を初めて飲んだ時に、「みりんってこんなに甘くておいしいの?」と思ったことを、今でも覚えています。普段、和食を作る際に使っている「みりん」を、飲んだことがなかったので、その色・香り・甘さ、すべてが新鮮でした。

でもこの甘さは、砂糖や水飴を使っているわけではなく、もち米を麹が糖化させたことによる「麹のチカラ」が生み出した甘さで、豊かで、優しくて・・・・。杜氏である小松さんから「チーズとの相性も抜群!」と聞き、ブルーチーズといただきましたが、塩気と甘味が最高にマッチして、「のみりんこ」の魅力にすっかりハマってしまいました。

その「のみりんこ」。みりん=調味料としてではなく「和酒」としてもっと海外でも知ってほしいと、小松さんがプロモーションを続けています。

新型コロナの影響を受けながらも、今春からフランスでの販売に再びチャレンジ!フランスの食卓に「のみりんこ」が並ぶ日がくるかもしれません。上品な甘みがクセになる癒しのみりん「のみりんこ」の活躍に、これからも注目したいです!

(RKB毎日放送 / 谷口あゆみ)

 

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