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最後の都大路

まっすぐに走り続けてきたものの最後の舞台に立つ時、人は何を感じるのでしょう。それは誰の人生にも起こりうることです・・・。
松元利弘さん(60歳)にとってそれは陸上、駅伝でした。高校生ランナー憧れの全国大会、通称都大路。2016年12月、諫早高校女子駅伝チームの監督として最後の都大路に挑みました。都大路に初めて出場を果たしたのは、24年前。22年前からは連続出場中です。初出場の頃は入賞すら夢でした。そんなチームに二度の優勝と12回もの入賞を成し遂げさせた名将です。しかし、選手の食事をはじめ生活面全般のサポートを続けてくれた妻の裕三子さん(61歳)の存在なしには、チームが勝ち続けることはできませんでした。24年の間には火事で自宅が全焼する悲劇にも見舞われました。けれど、陸上と駅伝への情熱が薄れることは決してありませんでした。これからの駅伝チームは世界選手権にも出場した教え子、藤永佳子にたくすつもりです。都大路は師弟で挑む最後の大会となりました。思い続けた者が勝つ・・・
松元監督への想いを胸に、選手たちは師走の都大路を駆け抜け、監督は最後の指揮をとりました。
(制作:NBC長崎放送 / ディレクター:宮路 りか )

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