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心に響け!笑顔の音

畑加奈子さん(47)は生まれつき耳が聞こえない。現在は、鹿児島国際大学で講師として手話を教えている。手話を学ぶ学生たちは、教師や福祉関係の仕事を目指していて、将来、聴覚障害がある人と接したときに、きちんとコミュニケーションが取れるよう、加奈子さんから手話を習っているのだ。
加奈子さんは、簡単な言葉だけでもいいから、手話を使える人が増えてほしいと願っている。そんな加奈子さんには、手話講師の仕事のほかにもう一つ、大切にしていることがある。それは、聴覚障害がある子どもたちに音楽の楽しさを伝えることだ。16年前、仲間とともに始めたコンサートは100回を超えた。コンサートの中で、加奈子さんはサルのキャラクターに扮して、歌詞のイメージを表現している。加奈子さんは小学生の頃、音楽の授業を同級生と一緒に楽しむことができなかったという。聞こえる子も、聞こえない子も、みんな同じように音楽を楽しんでほしい。その思いが、この活動を支えている。今年最初のコンサートが、加奈子さんの母校でもある県立聾学校で行われた。
加奈子さんの思いは、聾学校に通う子どもたちに届くのか。
(制作:MBC南日本放送 / ディレクター:木ノ下 まや)

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