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和尚さんがつくる“海の駅”

平兮(ひらな)元祥さん、「北崎未来を創る会」を立ち上げ、地域の活性化のため活動をしているが、実は福寿寺(福岡市西区)の副住職である。
糸島半島、美しい海岸の手前にあった広大な土地に目をつけ、漁協と自治会に話をつけて、「海の駅 北崎ビーチ」のスペースを確保。レンタサイクル、野菜の産直ひろば等を準備し、6月地元のお魚祭りに合わせたグランドオープンをはたした。産直ひろばのために、自ら野菜を農家に買い付けにまわる。きっかけは、昨年の野菜高騰の時期に、曲がったり小さかったりする規格外の野菜が、出荷されないまま捨てられている事実を知ったからだ。野菜を買いたい人がいるのに、出荷されない規格外の野菜がある…頼み込んで買い取り、ガソリンスタンドに産直販売スペースを作ってもらった。北崎の野菜にこだわり、地域と農家を繋げている。農家だけでなく、地域と企業をつなげることも。北崎地区は大根の名産地、大手コンビニがブリ大根の販売を計画しているのを知り、大根をカット出来る会社もみつけて、北崎の大根が全国に出荷された。この時代、人と人を繋げるパイプ役ができるのは、お寺だけだという平兮さん。和尚だからこそできる地域活性化に取り組んでいる。
(製作:RKB毎日放送 / ディレクター:鴻上 佳彦)

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