宮崎県木城町。人口およそ5000人の小さな町に、世界的な活躍を続けるおじいさんがいる。ピーマン農家の泥谷久光（ひじや ひさみつ）さん（86）。農業の傍ら、現役の陸上選手として「マスターズ陸上」で、世界記録3つ、日本記録７つを所持している。
幼い頃から快足が自慢だった泥谷さん。24歳のとき、名門・旭化成の陸上部からスカウトされるが、9人兄弟の長男だったため父から猛反対を受けて入部を断念。陸上への未練を断ち切るため、農家を継ぎ仕事に没頭した。しかし、73歳で胃がんを患い余命半年と告げられる。そこで人生を振り返り、こみ上げてきたのは陸上への熱い思いだった…。胃を全摘出し奇跡的にがんを克服後、マスターズ陸上の世界記録へ挑戦を始めた。ビニールハウスの一角に練習スペースを作り、農作業後に筋力トレーニングに励む。陸上競技場にも週３回通い、スパイクシューズで実践練習。そして78歳で日本記録、80歳で世界記録を樹立した。
そんな泥谷さんは昨年の大会でスタートに失敗し転倒。以降スランプに陥り満足な結果が残せていない。現在の目標「100ｍの世界記録樹立」に向け奮闘する泥谷さんをおった。
(製作：ＭＲＴ宮崎放送 / 牛田幸宏）
この記事はいかがでしたか？
リアクションで支援しよう
radiko 防災ムービー「あなたのスマホを、防災ラジオに。」
