PageTopButton

ラストレース

長崎は坂の街。自転車に乗らない人が多い県とも言われています。そんな長崎でたった一つの自転車競技部が佐世保市の県立鹿町工業高校にあります。
創部11年。OBには競輪選手もいる強豪校です。練習はハードで休日には1日100キロを走ります。そんなこともあってか部員は長らく男子しかいませんでした。ところが3年前、競輪選手の兄に憧れて女子の山口伊吹さんが入ってきたのです。男子に混じって毎日、学校周辺の山道で脚力を強化。さらに自主練で毎朝4時からタイヤを引っ張り、毎夜9時から筋トレをします。寝る間を惜しんでペダルをこいだ努力が実り、去年にはジュニア日本代表に抜擢。アジア選手権で銀メダルを獲得し、実力は高校女子トップレベルになりました。そんな伊吹さんにとって3年生は勝負の年。高校最後となるインターハイ、そして競輪選手の登竜門となる競輪学校の入試があります。前年のインターハイは惜しくも2位。伊吹さんは「何としても今年は全国制覇を果たし自転車で輝ける年にしたい」と意気込みます。自転車にかけた青春。
日本一の女子高校生レーサーという夢に向かって風を切る伊吹さん高校最後の1年に密着します!
(製作:NBC長崎放送 / 岩本彩)

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう