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やっぱり別府♨が好き

年間400回は温泉に入るという温泉好きの佐藤正敏さん(46)。温泉の魅力を伝えるNPO法人、別府八湯温泉道名人会の理事長を務めている。
「温泉地はいっぱいあるけれど、行きたい温泉にすぐに行けるのが別府の温泉の魅力。」と誇らしげに語る。佐藤さんが危機を感じているのは別府の温泉の現状。かつて200カ所あった別府市の共同温泉だが、施設の老朽化や人手不足なども影響し、現在はおそよ100か所までに半減した。共同温泉の運営をする人手不足を補うため、別府八湯温泉道名人会は共同温泉6湯の清掃を担う。さらには去年、担い手がいなくなってしまった温泉の経営にも乗り出した。商店街を横道にそれると格子の窓から湯煙が上がる情緒あふれる共同温泉「梅園温泉」がかつてあった。路地裏の名湯として全国からファンも多い温泉であったが、一昨年、熊本・大分地震で建物が傾き、取り壊しを余儀なくされた。そこで佐藤さんらが立ちあがり、地元の人たちや全国のファンたちの支援を受け、今年2月に資金の目途がつき、ついに再建へと動き始めた。
温泉の再建への動きを通し、人と人が温泉でつながる豊かさを守っていきたいという佐藤さんの情熱を追う。
(製作:OBS大分放送 / 三浦 大和)

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