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ラップバトルは唄げんか

若者たちに流行するラップバトルは、社会の不平不満をリズムに乗せて相手をディすり(否定し)あうもの。ラップ、ヒップホップ音楽プロデューサー
ナリトライダー【本名・上田貴之(38)】は、高校時代に過ごした大分を題材にした楽曲を制作している。昨年、ナリトは、国道326号(佐伯市宇目)に「唄げんか大橋」という名の橋があることを知り驚く。まさかラップバトル(唄げんか)の大橋が存在しているとは!
そもそも「宇目の唄げんか」は地元に江戸時代から伝承される民謡である。
その昔、奉公に出された娘たちが、赤ちゃんをおぶりながら、「あん娘つらみよ~目はさるまーなーこ よいよい~(あの娘の顔を見なさい 目は猿のよう)」とよその奉公娘の相手をディスり、ディスられた娘はさらに悪口をアンサーとして返すということを繰り返すかけあい唄。少女たちの日常のストレスは「宇目の唄げんか」に形を変え、日々のつらさのなぐさめとした。ラップバトルもフラストレーションをぶつける唄げんか!ナリトは宇目の人たちやラッパーたちと、ラップと「宇目の唄げんか」の融合を企てる。今、地元をあげて宇目から、世界へ!ラップと民謡がひとつになる感動の物語。
(製作:OBS大分放送 / 北里 邦寿)

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