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酪農少年

熊本県上天草市大矢野町。小学6年生の毛利琉心(12歳)君の夢はチャンピオン牛を育てた祖父・紀生さん(69歳)のような酪農家になること。琉心君が生まれた時に紀生さんが名称を変更、自らの名前を冠する「リュウシンファーム」の未来のオーナーだ。とにかく牛が大好きで、愛読書は毎月送られてくる酪農の業界誌。自由研究も絵画コンクールもテーマはすべて「牛」。琉心君は祖父母と母と暮らす。母は勤めに出ているため、幼い頃から、祖父母が世話をする牛が遊び相手であり、一緒に育った家族だった。今年1月、紀生さんが体調を崩し、長期の入院を余儀なくされてしまう。搾乳しないと乳牛が病気になってしまうため、琉心くんは10日間学校を休み、紀生さんの代わりに懸命に牛の世話をした。その後、紀生さんは無事退院したものの、体への不安や「これ以上、孫に負担はかけられない」との想いから、2頭の子牛を残し、20頭以上いた乳牛を手放してしまう。この辛い経験が琉心君の情熱に逆に火をつけ、先輩酪農家の牧場に自主的に勉強に行くようになった。収入が不安定、休みがないなど酪農の大変さを知る母・希美さん(36歳)の心配をよそに、「法人化」や「グランドチャンピオン牛」を育てるなど自身が思い描く目標を語る琉心君。
牛の世話が大好きで、酪農家の夢を追う、琉心君の日々を描く。

(製作:RKK熊本放送 / 田中 丈晴)

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