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人形、博多の街を駆ける

博多の夏の風物詩といえば博多祇園山笠だ。博多人形師の川崎修一さん(70)にとって、今年は特別な夏だ。自ら手掛ける千代流が今年は7年振りに一番山がまわってくる。川崎さんはその飾りつけの製作を任されている。
大学卒業後に父と同じ人形師の世界に入るものの、山笠に関しては父・虎雄さんに習ったことはなかった。山笠に関わり始めたのは今から25年前のこと。自ら古い山笠の写真など収集するが先人の技に「限られた材料の中でどのように作ったのか」と思うばかり。今も父親の後ろ姿を追い続けている。日頃「動かない博多人形」を手掛ける川崎さんにとって、かき手によって動かされる「山笠の人形」を手掛けることは全く別物でとても魅力的なのだという。毎年、他とは違う人形を、といつも周囲を驚かせるのが川崎流。今年は7年に1度の「一番山」が回ってくる。山のかき手だけでなく人形師にとっても一番山というのは晴舞台。そこに今年はどんな命を吹き込むのか。博多人形師・川崎修一さんの山笠に向き合う半年に密着する。
(製作:RKB毎日放送 / 船越 達生)

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