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97歳 越中せんせい

毎年8月15日に行われる長崎のお盆の伝統行事「精霊流し」。初盆の故人の御霊をのせた精霊船が西方浄土に流されます。故人を思って作られた精霊船を紹介するテレビ番組があります。『長崎精霊流し』。深夜の放送にもかかわらず高視聴率のこの番組に、解説者として40年出演しているのが、越中哲也さん・97歳です。“越中せんせい”と呼ばれ親しまれ、先生の味のある解説と「あるお言葉」を聴かないとお盆は終われない、と言う長崎人が多くいます。

大正10年、お寺の息子として生まれた越中先生は、思いがけず、郷土史家の道を歩むことになりました。戦後、原爆で焼け残った長崎県立図書館に通う中、郷土史家の先輩方と出会い、歴史の勉強をするよう言われたのがきっかけです。
以来ずっと「ご縁には乗っかる」のが越中流。長崎市立博物館に長年勤務した後、長崎歴史文化協会の理事長として、歴史文化の発信に力を尽くしました。協会の事務所には誰もが自由に出入りでき、越中先生に質問したり、語り合ったり。先生の人柄に惹かれて、多い時は年間5000人もが訪れました。
今も、ひとたび街を歩けば、次々と声をかけられる人気者です。越中先生の魅力と生き方に迫ります。
(製作:NBC長崎放送 / 早田 紀子)

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