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「睡眠の質」とは?質の高い睡眠をとるための対策5つを解説!

いよいよ夏本番。ムシムシと寝苦しい季節になってきました。そんな中、睡眠をサポートする商品が大ヒットするなど、睡眠に対する関心が高まっています。健康にはかかせない日々の眠り。あなたも睡眠の質を上げてみませんか?

あなたの睡眠は大丈夫?

睡眠の質を上げるという商品が大ヒット!中でも「ヤクルト1000」は一日におよそ115万本も売れていて現在入手困難に。そのほか、カルピスの「届く強さの乳酸菌」や、ハウスの「ネルノダシリーズ」など『睡眠の質』をキーワードにした商品が大人気です。

街頭インタビューでも、多くの人は不満を感じている毎日の睡眠。健康器具メーカーの睡眠に対する意識調査でも93.9%の方が「不満がある」と回答。「寝ても疲れがとれない」「何度か目が覚める」「トイレが近い」といった意見が多くありました。

専門家に聞く”睡眠”の大切さ

久留米大学医学部は、全国に先駆けて睡眠クリニックを開設した睡眠研究のパイオニア的な存在。日本睡眠学会理事長を務める内村学長にお話しを伺いました。

「睡眠」は体や心に関係し、「生活習慣病」「うつ病」「認知症」など多くの病気を併発します。不十分な睡眠はまさに健康寿命を縮めることにつながるとのこと。
世界の中で日本はダントツに睡眠時間が短く、中国やアメリカに比べると1時間以上も眠っていないというデータもあります。

睡眠不足が健康障害をもたらすことがわかってきたこともあってか、睡眠の質を高める商品が大ヒットとなっていますが、実際医学的な効果は見込めるのでしょうか?
腸と脳は密接な関係があり、「腸脳相関」と呼ばれています。ヤクルトなどの乳酸菌の入った商品は腸を整える働きがあるため、腸を整えることにより、脳も働きが良くなるという考え方があるそうです。

実際に、半年ほど前から30分おきに目が覚めてしまうという症状に悩むサトウさんに
お話を伺いました。自分では原因になるようなことは心当たりがないということですが…。根本的な原因は何なのか?不安だと言います。
サトウさんの症状を睡眠のスペシャリストである内村先生は、要因①は仕事上のストレス。要因②は睡眠中に呼吸が止まり、覚醒してしまうことが考えられると分析しました。
まずは、日ごろの生活習慣を伺ったうえで、ほかの睡眠の問題があるようであれば、「睡眠ポリグラフ検査」をしてみては?ということでした。

睡眠状態を可視化する検査

眠っている時の状態を詳しく分析できるという「睡眠ポリグラフ検査」。
実際にひと晩眠る部屋はビジネスホテルのシングルルームサイズの個室。カーテンで光を完全に遮断し、遮音された壁に暖色系の照明で眠りに最適な空間となっています。睡眠中の行動を観察するカメラも設置。頭や脳など全身およそ20か所にセンサーをつけて脳派や呼吸、目の動きなど睡眠中の情報をひと晩かけて記録します。
モニターで動きを観察しながら、脳派など身体の状態を細かく測定します。なんと、古田リポーター、眠っている間に一分間、呼吸が止まっていることが判明!

一般的に睡眠時無呼吸症候群が疑われるのは10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上ある場合、と言われており、古田リポーターは体験時間30分の間に無呼吸状態は1回だけでしたが、やはり注意が必要とのこと。古田リポーターのようにもともと顎が小さく気道が狭い小顔の人は鼻づまりなどでさらに狭くなると要注意。また肥満も無呼吸の大きな要因になるとのこと。
この検査はこうした詳しい睡眠状態を知ることができるために、呼吸や止まる時間や回数だけでなく、カラダの状態や表情なども把握することができるのです。

また、「REM睡眠行動障害」の方の記録では、睡眠中に異常行動や発声が見受けられるのが特徴の病気。自分では見ることのできない睡眠中の自分の様子をつぶさに検査することが可能なのです。

寝苦しい夜でも質の高い睡眠を!

これから、寝苦しくなる季節がやってきますが、そんな中、睡眠の質を上げるポイントは、睡眠のためにプラスになることをすることです。

①少しぬるめのお風呂につかる
②リラックスできるアロマや音楽
③暗めの間接照明(ダウンライト/暖色系)
④午前0時までには就寝
⑤決まった時間に起きて朝日を浴びる

朝、光を浴びることにより、夜間にメラトニンというホルモンが分泌され、メラトニンがよい睡眠を促してくれます。朝一定の時間に起床し、朝食を食べて身体を動かすことが昼間の活動性を上げて夜ぐっすり眠れる大きなポイントになってきます。
反対に、夜に強い光を浴びると寝付きが悪くなってしまうので寝る前のスマホなどのブルーライトは禁物です。さらに、昼間に短い昼寝をすることにより午後の活動性がUPし、睡眠の質が高まる効果も。これからの寝苦しい季節、質のよい睡眠をとるためにも、取り入れたいですね。

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