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私らしく野菜と生きる

宮崎県南部、日南市の山間で、ひたむきに美味しい野菜作りに励む女性がいます。辻麻須香(つじ あすか)さん27歳。たくさんの種類の野菜を、少ない量ずつ作る、「少量多品目」の栽培方法で野菜を作っています。麻須香さんの野菜は、赤や黄色、紫など、とってもカラフル。いわゆる西洋野菜と言われる、主に海外で作られている野菜を中心に年間約400種類もの野菜を生産しています。就農して約2年。現在、彼女が作る野菜は宮崎市のホテル、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートや、県内のフレンチレストランなどでも使われ、注目が集まっています。
就農する前は、出身地である千葉県でのテルなどでアルバイトをしていた麻須香さん。自分の存在意義を見出せない中、心の拠り所となったのは母の故郷日南市の野菜と地元の人たちの温かさでした。地域の方や先輩野菜農家たちに支えられ、開墾から始め、ようやく納得のいく野菜が収穫できるようになりました。心身ともに元気を取り戻した麻須香さん。1日中働き詰めですが、生きがい見つけた今、かつての自分と同じように生きづらさを抱えた人たちの居場所(雇用の場)となるような農園にしたいと挑戦を続けています。
(製作: MRT宮崎放送 /政所 智子)

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