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人生、サラッと回り道

氏山昌明さん(57)は、長崎県松浦市でアルミやステンレスを相手に製缶工場を経営している。ただし、従業員は息子と2人。特技は、スポーツ皿回し(伝統的な皿回しではなくジャグリング)。仕事の合間や休日に練習し、子ども会、敬老会などで呼ばれ披露。メカに詳しい強みを生かし、芸を披露するときは音響や照明などもこなす。氏山さんは、地元の工業高校を卒業後、愛知県で就職。それを皮切りに、飲食関連、舞台の音響・照明、営業など転々とし、地元松浦にUターンし、再就職したのが28歳。そこで、現在の仕事につながる会社に再就職。
43歳で独立起業した。スポーツ皿回しとの出会いは、地元イベントの手伝いをしたとき、お客さんが少ないので何とかして客寄せしたいと思ったのがきっかけだった。10年前のことだった。その後、独学でバルーンアートや皿回しを始めた。病みつきになった。スポーツ皿回しの全国大会で2位にもなった。しかし、芸をするとき、そこで出会う多くの笑顔が氏山さんの活力源だ。また、技術を生かして、皿回しの道具を作って、遠隔地にいる同好の士に販売もしている。転職を繰り返しているとき多くの恩を受けた。その恩返しをしたいといつも思っている。氏山さんのそんなひょうきんだけど真剣な生き方を紹介したい。
(製作:NBC長崎放送 / 中原 暎二)

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