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ようこそ 朝イチ喫茶

「薩摩富士」と称される開聞岳を臨む鹿児島県指宿市山川。夏はオクラ、冬はキャベツ、野菜畑が広がる中に1軒の喫茶店があります。「いらっしゃい」の声とともに、手早く出される、珈琲とトースト。冨尾一江さん(79)が切り盛りする「コーヒーの店かいもん」は、朝5時半に開店する「朝イチ喫茶」です。
夜明け前から海に出る漁師、早朝から収穫に追われる農家、仕事に向かう会社員、慌ただしい朝に「ほっと一息」つけるのがこの場所。毎日のように通って来る人も少なくありません。年代も仕事も違う面々が、顔を合わせるうち何気ないおしゃべりをするように・・・家族でも友人でもない、だけど、毎日会って話をする間柄。1人の珈琲時間ではなく、誰かと過ごす時間が、ここでの「憩い」です。1人1人の好みに合わせてパンを焼く一江さん。「心地よく」「気兼ねなく」・・・
あったかい珈琲とあったかい会話で地域を灯す、小さな喫茶店の日々を追います。
(製作:MBC南日本放送 / 布袋貴代江)

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