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全国ワースト1位の福岡の危険交差点を大調査!


福岡県の人身事故は全国ワースト4位。
特に夏休みを迎え人通りや交通量が多くなった8月が危険だといいます。警察官にもご協力いただき、福岡の事故が多発する危険交差点の現場を徹底調査しました。
2018年から2020年までの2年間で起きた全国の人身事故件数がおよそ68万件。その中で、ワースト4位の福岡県は2年間で5万件を超えています。

福岡に潜む危険交差点

福岡市中央区六本松交差点

2020年に福岡市内で最も人身事故件数が多かった交差点が福岡市中央区の「六本松交差点」です。
人通りや車通りがとても多く、2020年には15件の人身事故が発生しました。202号線と城南線が交わり、交通量が増加。六本松には福岡市科学館や福岡裁判所も新たにでき、道幅も広くなりました。

現在の202号線の登りは4車線。しかしその先は道幅が狭く2車線になります。直進と右折車線が向かい合う形となっており、右折と直進の事故が増えています。
2020年の4件が右折と直進の事故、3件が右折時の自転車との事故でした。2020年の15件から2021年は5件に減少しましたが、去年は死亡事故も発生したといいます。六本松は自転車がとても多く、去年の死亡事故も車と自転車の事故だったそう。

202号を城南線に右折しようとすると、右折レーンが2車線あるにもかかわらずかなり渋滞。信号が青になり前方からの車がないからと安心してはいけません。横断歩道から自転車が飛び出してくる可能性もあるのです。

筑紫野市針摺交差点

2020年に福岡県で人身事故が最も多かった交差点が筑紫野市の「針摺交差点」。
さらにここは全国でワースト1位の交差点で、2020年には22件の人身事故が発生しました。筑紫野インター方向から来る車両と朝倉方向から右折する車両の事故が最も多く12件。

特に朝倉方向は右折3車線、直進2車線の5車線あります。5車線を標示板や道路の色分けなど分かりやすいように工夫しているのだそう。3車線ある右折のうち2車線は太宰府方向、もう1車線は筑紫野市街方向と2つの右折に分かれています。

筑紫野市街方向の右折は流通のトラックも多く、対面のトラックの後方から車が来ていることがぎりぎりになるまで分からず注意が必要です。

福岡市東区信号がない交差点

信号がない交差点で、警察が重点指導を行っているのが福岡市東区の松田交差点から抜ける裏道です。
昼間は自転車なども多く通り、非常に危険な場所。空港通りを避ける抜け道になっているため交通量もとても多いのです。

直近に信号機があるため信号機をつけるのは難しいんだとか。さらに左折する際、道が曲がっているため停止線で一時停止をしても左から来る車が見づらく、見えたときにはぶつかるという事故が多いとのこと。

一方右折の場合、気になるのが右側の死角。一時停止しても車が全く見えません。横断歩道の真ん中くらいまで進むとようやく右からの車が見えます。右車線の車に気を取られて左車線の車に意識が行きづらくなってしまうことにも要注意です。

続いては、年間10件の事故が起こっている福岡市東区土井の信号がない交差点です。

この交差点で特に注意が必要なのが脇道から出ていくとき。信号もなく右端には塀が立っていて、停車位置に止まっても右から来る乗用車が見えないのです。
カーブミラーはありますが距離が遠く非常に見にくくなっています。さらに右側の死角を気にしすぎて左から来る車が疎かにならないよう注意が必要です。

交通事故マップ「見えない交差点」

朝日新聞が作った「みえない交差点」というサイトの中に交通事故マップがあります。
地名を検索するとその地域が拡大されます。青い点が事故現場で、これにマウスを合わせると詳しい事故の内容を見ることができます。
マップを作った朝日新聞の担当者は「交通事故は身近なものだと気づいてもらいたい思いから作った。制作しながら名前がない交差点でも多くの交通事故が起こっていることに気づいた。」と話しました。

今回、朝日新聞が全国の事故現場マップを作って初めて分かったことがあります。それはおよそ6割が信号のない交差点での事故だということです。信号があってもなくても、運転する側はもちろん歩行者も1人1人が気を付けて通行することが事故を減らす一番の近道かもしれません。

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