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光るキノコで未来を照らせ!

宮崎県を代表する観光地、青島で暗闇を青白い光で照らすキノコがある。
その名もエナシラッシタケ。このキノコが沖縄や八丈島等以外で群生しているのは宮崎市の青島地区のみ。

研究を進めるのは、宮崎大学農学部助教の原田栄津子さん(47)。専門は「きのこ学」。宮崎県美郷町出身で小さなころからしいたけ栽培を手伝ってきたが、昔はしいたけが大嫌いだったそうだ。その後、宮崎大学できのこの研究を進めるうちにすっかりきのこに魅了されたという。大学卒業後には青年海外協力隊きのこ隊員としてチリへボランティア派遣。身の回りはキノコグッズで溢れ、地元の製菓店とコラボして、しいたけ味のスイーツを作るほどの溺愛っぷりだ。

まだ謎が多く、光る原因や成分は判明していないが、一昨年7月、ついに人工栽培に成功した。ゆくゆくは宮崎を代表する観光資源としても期待されるエナシラッシタケ。
無限大の可能性を秘めるキノコの力を追究しつづけるキノコ博士の奮闘を追う。
担当者:原田栄津子さん
宮崎大学 農学部 助教
森林緑地環境科学科 きのこ学
農学&医学博士 

住所:〒889-2192 宮崎県宮崎市学園木花台西1-1   
電話:0985-58-7182
 

取材後記

「きのこは宿主。私がきのこに寄生して生きている」
今回の主人公、原田先生が言ったこの言葉は、きのこを溺愛する先生を表すにはぴったりの言葉だと思いました。
原田先生の研究対象、光るキノコ「エナシラッシタケ」は青島の自然の中でとても淡い光を放ちます。

取材を進めていくうちに、この宮崎の自然が育んだあまりにも小さな美しい生物を壊さないように守っていかなければならないと感じながら、世界で初めての人工栽培の成功によってこの幻想的な光が多くの人の目に届くことへのわくわく感、今後より発展していくであろう未来への期待を持ちました。

原田先生が話すように、まだまだ分からないことだらけのエナシラッシタケですが、可能性は無限大!きのこに溢れんばかりのエネルギーを注ぐ原田先生と無限の可能性を秘めたエナシラッシタケのこれから、目が離せません!

(宮崎放送 寺坂 穗乃香)

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