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筑穂牛を守れ!料理人の挑戦

福岡県飯塚市(旧筑穂町)で57年続く老舗料亭・あかね荘。2014年にミシュラン一つ星を獲得、地元で育てられている「筑穂牛」料理の専門店だ。現在は3代目・井上直樹さん(39)が切り盛りをしている。その筑穂牛、地元の田んぼの「わら」をエサとし、牧場で出た「堆肥」と交換。地域とのつながりも深いブランド牛だ。しかしその筑穂牛の歴史が、いま途絶えようとしていた。最盛期には35戸あった筑穂牛農家は現在2戸。高齢化や後継者問題で年々廃業、さらに新型コロナの影響も受け、その姿がいま消えようとしていた。

あかね荘は2戸の農家のうちの1つ「瓜生牧場」の筑穂牛を仕入れ、料理を提供。しかしその瓜生牧場から「廃業する」と申し出が。それを知った井上さんは「筑穂牛」の歴史を絶やしたくないと、1から畜産を学ぶことを決断。瓜生牧場のオーナーとなり、料理人との二足のわらじでやっていくことを決めた。

現在、料理人をしながら、子牛の仕入れ、肉の卸、販売と、料理人では経験したことがない畜産の世界で修業中。「次世代の子供たちに、この味を伝えたい!」と、強い思いで新しい一歩を踏みだしている。その料理人の思い,挑戦する姿を追う!
(製作:RKB毎日放送 / 谷口 あゆみ)

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