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世界に響け!南の島のオーボエ工房

ビジネス
日本で唯一のオーボエの専門工房が沖縄に存在する。南城市にある(株)美ら音(ちゅらおと)工房ヨーゼフだ。社長の仲村幸夫さん(58)は、ドイツのプロオーケストラのオーボエ奏者から楽器職人に転向した異色の経歴を持つ。本場ドイツの職人から技術を学び、1990年から本格的にオーボエ製造をスタート。国内外の著名な奏者から高い評価を受け、現在はヨーロッパやアジアなど世界20カ国に輸出。オーボエメーカーとして、一定の知名度を確立している。

繊細な音色を奏でる木管楽器のオーボエは、100種類以上の細かいパーツから成り、精巧な仕上がりが要求される。楽器制作に関しては素人だった仲村さんが、世界に通用する楽器を生み出せた理由…それは、奏者としての経験と、理論的な設計へのこだわりにあった。

ヨーゼフ社製の楽器は、構造のひとつひとつに意味をもたせ、楽器本来の性能を引き出すことを柱に設計。そのため従来のオーボエとはキーの配置や内部の構造が異なっている点が特徴だ。

独自の発想でシェアをのばしてきたヨーゼフ社。しかしオーボエの奏者人口は、他の楽器と比べると少なく販路に限りがある。解決策として仲村社長が挑戦したのは…。

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