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見力×味力=魅力! 大分発 “かぼすブリ”

成長するにつれて呼び名が変わる“出世魚”で、縁起ものとしてお祝い事にも欠かせないブリ。大分県では豊後水道の恵まれた環境で育てるブリ養殖が生産量全国3位と盛んだが、近年は消費量の低下や価格の低迷により、養殖業者を取り巻く環境が年々厳しくなっている。そんな中、2010年から生産を始めた新しい大分のブリが、大分特産のカボス(生産量全国1位)を餌に加えて育てる“かぼすブリ”だ。

ブリの切り身は、ヒラマサやカンパチに比べて血合い部分が早く変色してしまい、見た目の悪さから商品価値が落ちるという問題を抱えていた。そのため、県の農林水産研究センターが研究を進め、餌にカボス果汁を添加することで、カボスに含まれるポリフェノールやビタミンC等の抗酸化作用で、変色を抑えられることが分かった。

“かぼすブリ”を生産して4年になる大分県臼杵市の重宝水産(大分県臼杵市)の代表佐々木兼照さん(64歳)は、“かぼすブリ”に惚れ込んでおり「見た目だけでなく、脂の質も良く、味にも自信がある」と言う。開発を進めた県とも連携して、試食会などでのPRも積極的におこなっているが、消費者の反応は果たして…。大分で誕生した新しいブランド魚「かぼすブリ」の魅力と生産者の挑戦に迫る!

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