PageTopButton

金属化粧師!~工業研磨の、その先へ~

さびやすい金属も、研磨すると輝きや耐久性、衛生面などの特性を持つことが出来る。そんな研磨で九州トップシェアの「東洋ステンレス研磨工業」
一社で磨ける種類は日本一だ。

社が世界的に有名になったのは、世界の大企業を押さえ、アメリカで有名建築家設計のビル外壁を担当したこと。
「ミラクル」と評されたこの仕事を経て、一般にはなじみの薄い工業製品に親しんでもらいたいとファクトリーブランドを立ち上げ、失敗しながらも「福岡デザインアワード」を次々と受賞するまで成長。

「意匠金属」という新しい素材も生み出し、「IPゴールドチタン」で「ものづくり大賞優秀賞」も受賞。自分たちの、日本のものづくりにプライドを持ち、言われたものを作る工業研磨だけでなく、その一歩先を考えて素材を磨くスピリッツを、「金属化粧師」という造語で表し、世界市場を見据える。

テレビ初公開の、新素材の輝きも、ご覧あれ!

<取材先データ>
東洋ステンレス研磨工業
担当者:門谷豊 統括部長
住所:福岡県太宰府市水城6丁目31-1
電話番号:092-928-3733
HP:http://www.toyo-kenma.co.jp/その他:「小学生の工場見学について」
地域貢献の一環としておこなっていらっしゃる「小学生の工場見学」を紹介させていただきましたが、工場にはバス等の停留場所がないため、徒歩で来られる近隣の学校に限らせてもらっているとのことです。ご了承下さいませ。

取材後記

「金属化粧師」、何じゃそりゃ?、と話を聞きに伺い、是非、紹介したい!と思いました。
金属の輝きはクールですが、現場は本当に熱いのです。
この心意気を、現場のライブ感で伝えたい!のですが、映像面、音声面では、かなり苦心しました。

鏡のようなステンレスを撮影すると、色々なものが映り込み、輝きよりもゴチャゴチャ感が目立ってしまいます。現場で上手く撮れないと判断したものは、スタジオで後日撮影。
(ちなみに、いつもナレーションでRKBの回を盛り上げてくれている坂田アナウンサーも、ワンカット、鏡に映ったお姿で登場してます!)
工場内は機械音が大きくリアルタイムに話も撮れません。後でインタビュー取り直し。
しかし、その分量が多いと、現場でのライブ感が減ってしまいます。

 
現場と製品が分離した印象が否めず、わざわざ製品を外に運んでいただいて話をうかがったり、終業後、工場内にライトを設置させていただいて金属と皆さんを一緒に撮影したりいたしました。お忙しい中、ご協力いただきました金属化粧師の皆さん!本当に有難うございました!おかげさまで、太陽の光やライトで輝く金属と、普段の皆さんの素敵な笑顔が同時に撮れたのではないかと思っております。
 
独自技術も多くて製品が出来る過程が見せられなかったり、たくさんある技術のうち、どれを紹介するべきか、難しすぎる技術の話をいかに単純化するかなど、色々頭も悩ませました。一番悩んだのは、製品の9割は工業用の板や部品などで、視聴者には縁遠い点。どうやって興味を持っていただくか苦心しましたが、現場の頑張りが日本のものづくりを支えているんだ、と感じていただければ幸いです。
 
そして私は、キッチン、エレベーター、工場etc・・・街中に溢れるステンレスの「研磨」状態が気になり、ジッと見てしまう日々が続いています。

担当:RKB毎日放送  宮川直子

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう